初心者のための無料超音波セミナー!
「腹部臓器の描出法」その3
「腎臓の描出」 これも違った意味でやっかいです。特に「左腎」が苦手な方、多いのではないでしょうか。ちなみに、ボクはエコー始めた頃、よく夢に出てきたのが「左腎」。。いくら頑張っても出てきてくれない夢をよく見ました ^^;
基本は「アプローチ部位」「呼吸の操作」「圧迫の強さ」「プローブの角度」ですが、右腎と左腎では少しコツが違うかなと思います。
右腎は色々な場所から描出できる可能性があります。腹側からの描出では、良い音響窓が得られやすいので、比較的きれいな画像が出やすい反面、腸管が邪魔しやすい傾向にあります。そんな時は後側から狙ってみるとイイですね。画像はあまり良くないですが・・。
左腎は腹側から描出できるケースは少なく(特に中高年の方は)、最初から背側からアプローチした方が手っ取り早いと思います。理由は消化管が邪魔するから。。さらに右腎より少し頭側にありますので肋骨も邪魔しやすい。アプローチする部分もかなり限定されることが多いかもです。
そして、腎臓が描出できない・・・
↑
これはあまりないことですが、中には腎不全で腎臓が萎縮してしまっている場合や多発性嚢胞腎など、初心者には目の前にあっても分かりにくいこともあったりします。でもこれは疾患の知識と超音波像を知っていれば何の問題もありませんよね?
えっ 本当にないの?
どこにも・・・?
手術もしたことないって?
↑
じゃあ、○○○みました?
◆編集後記
エコーゼリーがないと・・・
体の中に超音波が届かずに、画面は“真っ暗”です。たまに、エコーゼリーをつけずに「あれっおかしいナ」なんていってる人もいますよね (^^)
ところで、皆さんの施設では検査後の残った「ゼリー」どうしてますか? まさかティッシュなんて使っていませんよね?
ゼリーを拭き取る時は「温かいおしぼり」がGoodです♪
おしぼりと言えば、患者さんの中にちょっと勘違いする方がいます。
特に頸動脈エコーの後・・・。
「首にゼリーがついていますから、これでよく拭き取って下さいね」と、おしぼりを渡すと・・・
「はぁー 気持ちよかった」 (* ̄∇ ̄*)
と言いながら、おしぼりで顔をゴシゴシ
(首は拭かない)
↑
たくさんいます!
そこにはゼリーついてないんですけどねぇ・・・?
それに、ここは居酒屋ではありません (^^;