初心者のための超音波検査セミナー
よく聞かれるものに多いのが、
エコー検査で「測った数値」についてです。
- 甲状腺の幅、どこで計測するのですか?
- 膵管が3mmですが、拡張ですか?
- 総胆管8mm、どう思います?
- 胆嚢壁が4mmと肥厚しています
- Spleen Index どこで計測したらいいですか?
- 頸動脈IMT1.1mm以上? 以下?
- IVC径、どこで計測するのが正しい?
こんな質問が来たときに、ボクの回答は・・
たいてい「あ、どこでもイイよ♪」とか、
「どっちでもイイんじゃない?」とか、
「どーなんでしょうね?」って感じなのです。
すると、質問してきた方の反応は
「まーた、テキトーなこと言いやがって。。」
とか、
「何年たっても、全然成長してねーな」
┐( -“-)┌ って感じ。。
そしての不信感に満ちた顔で
ボクはじっと睨まれます ^^;
▽エコーは測った値がすべてじゃないの?
エコーでも、いわゆる「正常値」とか「基準値」
ってありますよね。
これ、血液検査とかだったら、数値は
かなり信頼に値すると思います。
(恒常性:ホメオスタシスが崩れているので)
ただ、エコーの場合は、あまりあてにならない事も
意外に多いと思いませんか?
そりゃあそうです。
だって、患者さんの年齢や体型、性別・・。
それぞれ様々。
そして、本当に病気であっても、病期や病態に
よって大きさも刻々と変化します。
だから「正常値」や「基準値」は、あまりにも
あてはまらない事が多い。
なので、
「膵管が3mmですが、拡張ですか?」とか
聞かれたって、「さあ?」なワケです。
さっきごはん食べた後で、今はメッチャ膵液
出している状況かもしれないし。。^^;
以前、「胆嚢長径が7mmしかないから急性
胆嚢炎はないですよね?」と見せられた写真。。
パッと一目見ただけで、
「いやいや、この胆嚢、絶対腫れてますけど」。
なんてこともありました ^^;
画像検査で測られた数値の多くは、あくまで
表面を映しているだけのものです。
正常値を外れて大きかったり、小さかったり、
太かったり、細かったり。。
たとえ病的なものであったとしても、それは
二次的に起こった結果にすぎないのです。
膵管の太さも、胆嚢壁の厚さも、脾臓の大きさも
もちろん表面に出てきている変化を捉えるのは
大切ですし、そこから疾患を発見することも
もちろん重要。
経過観察等では数値の変化をしっかりみます。
でも、やっぱり数値はさておき、
もっと大事なのはそこから先の部分。
それが起こっている「原因」を突き止めたり、
状況を把握することではないでしょうか?
なので、順番的には原因をちゃんと突き止めた
その後で「計測値を考える」とういう方向が
正しいのではないかと思うこの頃デス。
※ 数値が決め手となるものもありますので、
全部が全部と勘違いはしないでくださいね♪
つまりは、
物事の本質を見極めましょうって話でした。
じゃあ また!
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こんなところをわかりやすく解説しようと
思っています。
たまにウソも書いてあるので注意しましょう ^^
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◆編集後記
先日の夕方、雲行きが怪しくなってきたようなので
チラッと空を見上げると・・・
オワッ!
こ、これは!?
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