みなさん 夏休みはいかがでした?
えっ?
そんなものないって ・・・ ^^;
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エコーで見落とさないために・・・
エコーを始めて半年ほど経った方からの質問です。
肝臓のエコー検査で、一度見えたはずの小さな嚢胞らしきエコー像が、同じ場所や違う角度から何回もみたのですが二度と描出できませんでした。「見間違い」もしくは「アーチファクト」かと思って、そのまま検査を終了したのですが、後からビデオをみるとちゃんと映っているのです。どうしたら見落としがなくなるのでしょうか?
実際に見ていませんので何とも言えませんが、一つ考えられることは、最初に見えたと思った部分を勘違いして全然違う場所を探していた可能性があります。例えばS5あたりに見えたと思って一生懸命に描出しようとしたけれど、実際はS7にあった・・・。
頭で決めつけてしまうんですね。
また人は一点に集中し過ぎると、すぐ近くにあるものさえ見えなくなってしまいます。一つ所見を見つけると、他の部分に目が行かなくなり、近くにあるもっと重要な所見を見逃してしまうというケースはよくあることです。
もしかすると、このようなことが原因かもしれません。その場合は少し画面を小さく(視野深度を深く)して、端から端まで全体を確認する習慣をつけることです。そして、一つ所見を見つけても詳しく見るのは後回しにして、まず全体像をよく見る。このような意識を持つことで、発見能力は大きく変わります。
もし本当にあるべきものが描出できなかったのであれば、技術的な問題が考えられます。これは条件の悪い患者さんでよくあることですね。圧迫の強弱、呼吸の深さと息止めの位置、体位、スキャンスピード、装置の調節・・・
エコーは非常に多くの条件に左右される検査です。そして、描出技術は無限にある条件の組み合わせを「いかに上手く組み合わせられるか」によって、同じ装置を使って、同じ患者さんに対して行った時でも結果は全く違ってきます。
これは長い時間をかけて試行錯誤し、それを経験として蓄積するしか方法はありません。
または「コツ」や「技」を誰かに教えてもらう ^^
⇒ 超音波検査 講習会
でも、この方のように「悩みが増える」ということは、エコーに対して真剣に取組んでいる証拠です。焦らず、一つ一つ壁を乗り越えていくことで、知らない間に上達していますよ ^^
◆編集後記
スキャンスピードが出てきましたので ^^;
人それぞれ「目」が違います。
ちなみに私は「2.0」(その目じゃない!)
プローブを速いスピードで動かして見える人もいれば、ゆっくりスキャンしないとみえない目を持っている人もいます。また、モノによってはゆっくりプローブを振ると認識しにくいモノもあります。
今回の嚢胞などは、ある程度速くスキャンするとわかりやすく、境界が曖昧で、肝臓とエコー輝度にあまり差がないような肝血管腫は遅めにスキャンしないと見逃しにつながります。(少なくとも私はですが。。。)
細かいことですが、このようなこともエコーには大切で、自分に合ったスキャンスピードを知ることはとても大切です。
ちなみに私は「ゆっくり派」です。
速く動かすと、何も見えません^^
ゆっくりでも少ないスキャン回数で検査できればよいわけです。
検査にかかる時間はたいして変わりません (^^)v