何気ない超音波画像に潜むもの

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いつだかわすれましたが、超音波検査関連の学会で、ある先生がとても素晴らしいことを話していました。

阪大の先生です。

~ 何気ないエコー画像に潜むもの ~

普段見ている何気ないエコー画像の中には、実はとても大切なヒントが隠されていることがあります。

よく遭遇するなんていうことはない所見が、実は患者さんの病態に密接に関係している場合がある。

なんかちょっと変だけど、まっ いっか! とせずに何かアクションを起こしてみることが大切です。

例えば周波数を変える、プローブをもちかえる、カラーをあててみる、画面の端にも注意を払う、違った視点から考える・・・

いつもそういう気持ちを持ってエコーをやると、患者さんにとって非常に重要な所見を見つけ出すことができます。

当然、検査結果は大きく違うものになるでしょう。

「何か変だな?」 「ちょっと違うぞ」と思ってやると、エコーは突然その輝きを増すのです!

あなたは、小さな変化を見過ごしていませんか?

大事な所見を拾い上げられていますか?

という内容の話でした。(多少ボクの勝手な解釈も入っています ^^)

でもちょっといい話だと思いません?

検査をしている最中、ちょっと気になったり、心に引っかかるような感じがあったら、そのままスルーせずに「ひと手間かけてみる」。そのひと手間が重要な手がかりになることもあるのですね。

ただね、この「ひと手間」って何をするの?

これが大事です。

そもそも、何をしたらいいのかわからなかったら「手間をかけて」なんていう気も起きませんし、もし起きたとしても「何をどうしたらいいのか」を知らなければ、次に打つ手もないし。。

超音波検査 基礎の重要性

ボクがいた施設は、たかだか120床程度の個人病院です。技師数11名(うちパート2名)。大学病院でもなければ、総合病院でもありません。個人が経営する中小病院です ^^;

そんな環境でも、ゼロからエコーを始めて3年ちょっとで超音波検査士6名を輩出しました。なぜ、そんなことができたのでしょう?

エコーを行なう上では、たくさんの知識が必要です。これは、今までもさんざん述べてきましたよね。しかし、基本的な原理や、装置の使い方を知っていることで本当にエコーの上達が早くなるのです。

実証済みです (^^)v

先の先生がおっしゃったように、目の前にあるエコー画像の中には、多くのメッセージやエッセンスが含まれているのです。

○ Bモード像とその意味

○ 周波数とプローブ

○ アーチファクトとその成因

○ カラードプラの原理と使い方

その他にもあると思いますよ ^^

さらに、次のステップとして血流評価をするとします。この血流を評価するにはドプラを使いますよね?

○ どこから

○ どんな角度で

○ その時に注意することは?

そんなことも考えなくてはなりません。たった1枚の画像でさえ、これだけのことが凝縮されています。実際のリアルタイム画像では、そりゃあタイヘンなことです ^^;

エコーはリアルタイム検査です。膨大な情報を瞬時に判断しながら、次にやるべき「ひと手間」を考え、そこに向かうべく超音波装置を駆使して正確な診断につなげるのです。

ですから、最初にやるべきことの1つは 超音波の基礎だとボクは思います。当然、疾患の知識や解剖の知識も必要です。でも超音波の基礎をわかっていなかったら、先に進むことができないのではないでしょうか?

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