いよいよ超音波検査士認定試験が近づいてきましたね。
えっ まだまだ? ( ̄△ ̄;)
いや~ もうそろそろ本気になりましょう ^^
ということで、
今年もそろそろ「ワンポイントアドバイス」
はっじめま~す!
超音波検査士対策 ワンポイントアドバイス その1
まずは皆さんが大嫌いな「基礎編」です ^^;
医用超音波の基礎原理
いきなり問題集に取組んだり、公式を憶えようとしても、チンプンカンプンで本気でイヤになっちゃいますから、まずは「何をやればいいのか?」ここを整理しておきましょうか。
1.音響の基礎
周波数や周期、波長、振幅、伝搬様式、音速、帯域幅、パルス波、連続波・・。つまり「超音波」って、どんなものなのか?という部分ですね。
2.次に超音波の特性。
超音波が生体内でどのような特性を示すのか? です。ここでは音響インピーダンスや、減衰、反射、屈折、散乱・・、そして音場なんてものも考えてみましょう。
さらに・・、
3.画像のできかた
超音波診断装置が超音波の特性を利用して作る画像は、どのようにして出来ているのか?基本的なBモード画像の作られ方は必須の知識だと思います。
4.装置の仕組み
超音波診断装置の構成はもちろん、各パーツ(特にプローブ)の役割や素材なども知っておきましょう。また装置に備わっている調節機能や画質向上のための技術なんかも大切な部分ですね。
5.アーチファクト
超音波診断装置に映し出される画像には様々なアーチファクトが含まれています。時に検査や診断に大きな影響をもたらすアーチファクトもありますので、ここも大切なポイントです。
6.ドプラの原理と応用
普段、心エコーや血管エコーをやっている方にとっては、ドプラは多用しているし、勉強もしていると思いますので、それほど苦労しないかもしれませんが、あまり使わない領域の検査をしている方には難関のひとつになるかもしれません。
7.超音波の影響と安全性
超音波の人体に対する影響や、それらに対する指標など、今一度整理しておきましょう!
8...
9...
う~ん 気が遠くなってきます。
でもまずは、やらなくちゃならならないものを「整理」ですね ^^v
がんばりましょ~!
背中が痛い!
アレっ? なんか急に背中が痛いゾ。。。
友人の背部に異変が起きたのは5日前でした。
スゴク背中が痛いんだよ Σ(´Д`lll)
「そりゃあヤバイ!」
「胆石がCBDにつまったんじゃない?」
「いやいやAMIだ!」
「AED用意しとこうか?」
な~んて、みんなで冗談をいってたのですが、どうやら本気で痛いらしい。
とりあえず「心電図」 ← 異常なし
そこでエコーの出番です!
前からある胆石は胆嚢の状況(腫れてもないし、壁も厚くない、内腔もキレイ)からみて問題なさそう。腎臓にも異常はみられません。
ただ、モリソン窩に少量の腹水がみられます。
こりゃあ膵炎かも・・・?
案の定、血液検査でアミラーゼの上昇がみられました。
▽急性膵炎(acute pancreatitis)
急性すい炎の症状は心窩部痛や背部痛です。しかも結構痛いというか「激痛」に近いようですね。そして30から50歳代の男性に多くみられます。
病理組織学的には浮腫性、出血性、壊死性に分けられますが、軽症の急性浮腫性の膵炎がほとんどです。
(おー 典型的じゃあないですか ^^; )
軽症でも激痛! 尿管結石とまではいきませんが、見ているだけでもかなり辛そうです。
なりたくない病気の一つですね ^^;
急性膵炎の原因は「胆石」や「膵管・胆管合流異常」、「アルコール」「ウイルス」などがありますが、原因の特定できない場合も多くみられます。
もちろん、この友人は「あるこーる」です ^^;
急性膵炎に特徴的なエコー像は、どの臓器の急性炎症にも「もれなく」付いてくるものばかりです。肝臓であれ、胆嚢であれ、消化管でも「急性の炎症性疾患」はどこの臓器でも同じようなエコー像を示しますから、このあたりは頭に入れておきましょう。「び慢性腫大」、「実質エコーレベルの低下」、そして「液体貯留」です。
この3点セットを見たときには、どこかで急性の炎症が起きているな?と考えましょう。ただ、急性膵炎で典型的なエコー像をみることは少ないような気がします。典型的なエコー像をみたときには、ちょっとヒドイかも・・・
◆編集後記
急性膵炎を患った友人は、やっと軽快しました。
みなさんも、お酒は「程々に」^^