初心者のための無料超音波セミナー
help!
急遽異動で「エコーを始めなくちゃならないんです!」
◆「明日から超音波検査室に配属です」
◆「すぐに腹部と乳腺を覚えなきゃなりません」
◆「どうすればよいでしょうか?」
急に「エコーやれ」っていわれたって、なかなか
そう簡単にできるものではないですよね ^^;
今回は、そんな困っているみなさんに
ちょっとアドバイスです。
「超音波検査」 何から始めればいいの?
ん~、難しいテーマです。(--;)
まず、急に明日からってのは不可能ですね。
残念ながらこれは絶対に無理。。。
じゃあ、どーすりゃあいいのか?
全てを一気に覚えるのは無理ですから、
次のような順番で取組んでみてはいかがでしょうか。
- 正常解剖の理解
- 超音波の基礎原理
- 正常例をたくさん見る
- 疾患の知識とそのエコー像
まず正常解剖と超音波の基礎原理を知ること。
そして、正常例をたくさん見ること。
これは並行してできると思いますから、
まずこの3つに取組むことがよいと思います。
超音波解剖~
解剖に関しては一つ一つの組織や臓器を憶えるの
だけではなく、周囲組織との位置関係が大切です。
そして、これを立体的に理解する。
えっ よくわからない?
では、もう少し具体的に。。。
エコーは断層画像をリアルタイムでみながら
検査を進めますよね?
そこで、大切なことは表示できる断層面が
無限∞にあるってこと。
つまり、エコーは超音波を入射する場所や
角度、方向・・・
どうにでも表示できちゃうのです。
だから、いま画面中央に映し出されているものが
何なのか?
そして、その右には何が見えているのか?
それが正常なのか?
これがわからないと先に進めません。
というか検査になりません。
例えばですね~
首に正面からプローブを当ててみると、
画面中央に映っているのは何でしょう?
この時、気管が映っていたとします。
そしてその上には甲状腺峡部。
右には甲状腺左葉。
その右には左総頸動脈と迷走神経、
左内頸静脈、肩甲舌骨筋、胸鎖乳頭筋
下側には・・・
次に真横からプローブを当ててみます。
映しだされる画像はガラっと変わります。
このときに上下左右に映っているものが
何だかわかります?
また、同じ位置にプローブを当てていた
としても、プローブを回転させたり、
超音波を入射する角度を上下に変えると・・
またまた出てくる画像は変わります。
さらに・・・
それが正常なの? それとも異常があるの?
今は頸部のたった一部分だけを書きましたが、
これが腹部や心臓だったら・・・
ちょっと気が遠くなってしまいます (_ _;)…
予想以上にたいへんですよね。
だから解剖は立体的に理解しておくことが大切で、
正常像もできるだけたくさん見ておくことが
必要になってきます。
基本が大切です
次に超音波の基礎原理的なこと。
(まだあるのかいっ!)
はい、大切です ^^
最近の超音波装置ってすごく性能が高くなってきてます。
その性能は、フルに使わないともったいないですよね。
より細かく、そしてリアルに身体の中を映し出すことで、
エコーの高い診断能力が生きてきます。
それには的確な装置の調節が必要ですね。
ちゃんと調節してあげないと映るものも描出できません。
つまり、見落としの原因になってしまうということです。
また、間違った使い方をしてしまえば、間違った結果を
出すことにつながってしまいます。
超音波の基礎原理と装置を理解することで、
より正確で、よりレベルの高い診断が可能に
なります。
ということで、長くなりましたが
これからエコーを始めるみなさん。
まずは、
こんなことにチャレンジしてみてください。
最初から疾患やそのエコー像に取組むのも
いいのですが、
その前にやっぱり基本ができてないとね。。。
◆編集後記
えっと、私は看護学校の講師なんかもやらされています。
教えているのは、もちろん「エコー」
といいたいところですが、受け持っているのは
「感染と予防」 ^^;
免疫のしくみや感染症と、その予防などについてです。
でね、人が一生懸命に説明しているのに、
中には寝てる奴がいるわけです。(--メ
ま、自分もそうだったからしょーがないけどね ^^
ではまた!