肝臓エコー検査⑦

救急車が来ると、ちょっと「ドキッ」とします。

これはエコーを始める前には無かったことです。

「まさか昨日の・・・」

まいどっ! 超音波検査士の飯塚です。

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このメルマガは週1回の配信はずなのに、かなり不定期発行に近づいてきました ^^

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そろそろ肝臓の超音波検査に戻らないと怒られますので・・・

肝臓の超音波検査 その7

今回は「脂肪肝:Fatty Liver」について。

A技師:「脂肪肝は肝臓エコーで一番多い所見だよね~」

B技師:「えっ うちじゃあ ほとんど見ないよ!」

エコーを受ける方の中に占める「脂肪肝の割合」には施設間差があります。

これに数年前 気づきました ^^;

当然、一人にかかる検査時間も違ってきますね ^^

脂肪肝は肝臓に中性脂肪がたまった状態で、あるWebページを見ていたら「肝臓の肥満」なんて載っていました。

そのエコー像はみなさんご存知のとおり

○肝実質エコー輝度の上昇

○肝腎(肝脾)コントラストの上昇

○深部エコーの減衰

○脈管の不明瞭化

などですね。

脂肪肝の主な原因は「肥満」「糖尿病」「酒の飲みすぎ」がほとんどを占めますが、ステロイドの副作用など「薬剤性」や、極端な飢餓、拒食症など「栄養障害」によっても脂肪肝になってしまいます。

肥満や飲みすぎはわかるけど、なんで低栄養で脂肪肝なの?

これは低栄養によって中性脂肪を肝臓から運ぶためのリポ蛋白が不足するから。肝臓から中性脂肪が出られなくなっちゃうんですね。

話をエコーに戻します。

肝細胞に脂肪が沈着し、脂肪分が肝臓の重さの5%を超えると脂肪肝と診断されます。(病理組織切片上で30%以上)

エコーは肝臓への脂肪沈着をCT等よりも鋭敏に捉えますから時に「ひろい過ぎ」という問題も出てきます。装置の種類や設定。個人の主観によっても脂肪肝の判定や程度は大きく左右されてしまいます。数名でエコーをやっている施設では、検者間での基準統一が必要になりますね。

ちなみに、最初に出てきた「施設間差」はコレが原因ではありません ^^

◆編集後記

私はある山に登る必要がありました。

その山は、下から見るとたいした高さではありません。

でも、いざ登ろうとすると木や草はぼうぼうと茂り、

大きな石ころが沢山転がっていて、

なかなか思うように進めません。

もうだいぶ登ったろうと思って下を見ると、

「まだこれだけ」(TT)

でもしょうがないので頑張ろうと思っていたところ、

ふと横を見るとキレイに整備された階段が・・・

これなら早く登れそうだ。

なんでもっと早く気づかなかったんだろう・・・

せっかくだから階段で登ることにしました。

登り始めたのはいいけれど、頂上はまだ遥か彼方。

この山ってこんなに高かったっけ?

気を取り直して進んでいくと・・。

「マジか!」

隣をリフトやロープウェイに乗った人達がいるじゃあありませんか!

どこにこんなのがあったんだ!?

下をみると・・・

私と同じように道なき道を登っている人が見えます。

○ 階段 ⇒

○ リフト ⇒ ここ

○ ロープウェイ ⇒ こちら

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A:「脂肪には酸性とかアルカリ性もあるんですかね?」

私:「なんで?」

A:「だって中性なんですよね? トリグリって?」

私:「バタリ・・・」

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