腹部エコーで大切な「圧迫」

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▼押すの? 押さないの?

超音波検査を始めて最初に当たる壁はなんでしょう?

まずは「臓器が描出できない」ではないでしょうか?

あなたも心当たりがありませんか?

甲状腺や乳腺などの表在臓器では、特に問題なくプローブを当てるだけで目的の部分が画面に出てきてくれます。

だけど、腹部臓器や頚動脈、心臓などは、プローブの扱い方次第で「なんでこんなに違うの!」と思うほど初心者と熟練した技師では、映し出される画像に違いがあります。

これこそ経験なんでしょうか?

何年やっていても次々に新たな発見が出てきます。

超音波検査で最初に当たる壁

ズバリ膵臓の描出です。

ある人に言わせると「心眼で見るんだよ」なんて無責任な教え方をしていますが、これはちょっと違いますよね。

心の眼?

そんなもん あたしにゃあ ありはしません!

では、どうすればいいのでしょう?

ポイントは4つあります。

1つ目は「呼吸操作」

2つ目は「体位」

3つ目が「解剖の知識」

そして、4つ目はプローブによる「押し加減」

これが結構ものをいいます。

でもね、ただ押しゃぁいいってもんではないんです。痩せている患者のお腹を強く押したら膵臓はつぶれてしまい、本来の膵臓の大きさとは違ってしまいます。

太っている患者に「そ~っと」やっても何がなんだかわからないままですね。

また膵臓って、前側に胃などの消化管があるために消化管内のガスが邪魔になってしったりすることが少なからずありますが、プローブによる圧迫でうまくガスをどけることも可能です。

このプローブによる「押し加減」と、その前に挙げた3つのポイントをうまく組み合わせておこなえば、出ない膵臓も必ず映し出すことができますので、ぜひ工夫を重ねてチャレンジしてください!

一般的に初心者は圧迫が弱い傾向があります。かなり強く押しても、検査をされている方では痛みを感じることは少ないのです。

なので、グッ~と押してみましょう!

もちろん胆嚢炎や膵炎、虫垂炎など強い炎症がある場合は別ですよ。それと今回は腹部エコーに限って説明していますので、その辺はご理解の上で試してくださいね。頚動脈や甲状腺、乳腺などでやると必ず怒られます ^^;

あっ そうそう 最初のうちは腱鞘炎に注意しましょう

(^^)

▼編集後記

みなさん ゴールデンウィーク楽しめました?

病院で働く私達には「ゴールデンウィーク」、「お盆休み」、「正月」なんてあるんだかないんだか・・・。

この時期はちょっとヘコみます。今年は天気もよかったしね。そして、やっぱり今年のゴールデンウィークも連休はありませんでした(T T)

でも患者さんは24時間、365日いつやって来るかわかりませんから、そうもいってはいられません(^^) この職業って土日と祝日は休みづらいんですけど、そのかわり平日に休みが取れるから、良いこともたくさんあります。

平日の休暇はどこへ行っても空いています。「車の渋滞」や「混んでいて行ったけど何もできませんでした」なんてことはあまりないですね。(ディズニーランドはいつ行っても混んでますが) その点ではこの仕事でよかった カナ?

そして、GW休めなかったから、今月中旬あたりに「2~3日まとめて休みくれませんか?」と、無謀にも技師長さんに聞いたら、案の定 完全に無視されました(TT)

▼編集後記2

お願いだから検査させてくれ~

超音波検査を受ける患者さんの中には、めちゃ「くすぐったがり」がたまにいます。特に若い男性に多いです。

「くっくっくっ・・」

「あははは・・」

と、プローブを近づけただけなのに・・。

先日もある患者さんが、あまりにもくすぐったがってまったく検査になりません。どうしたものかと途方に暮れてしまいました。

そこで・・・

m(_ _)m

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