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異常像のチェックポイント
まず大きさと形をみましょう。
「全体に大きくなっていないか」「辺縁の鈍化はないか」といったところです。大きさの経時的な変化は病態に応じた脾臓の変化を知る上で重要です。
辺縁の鈍化は、大きさの増大に伴ってみられるようになります。
次に内部の異常をみましょう。
強い点状エコーには、音響陰影を伴う石灰化と音響陰影を伴わないことの
多いGamna-Gandy結節があります。
(Gamna-Gandy結節と側副血行路)
嚢胞性の病変には孤立性と多発性があり、嚢胞や腫瘍があります。
充実性腫瘍には孤立性と多発性があり、低エコーや高エコーさらに混合性
エコーに分けられ、悪性リンパ腫、転移性脾腫や血管腫などがあります。
脾疾患診断のポイント
1.脾臓の観察項目
① 形状、大きさ(脾腫、脾欠損、重複脾など)
② 腫瘍(悪性リンパ腫、転移性腫瘍、血管腫、嚢胞など)
③ 石灰化(Gamna-Gandy結節など)
2.脾臓周囲の観察
④ 腹水、腹水の有無
⑤ 脾動静脈(側副血行路、動脈瘤)
⑥ 周囲臓器との関係(膵臓、腎臓、副腎腫瘍との鑑別など)
(低エコー腫瘤:悪性リンパ腫)
親切・丁寧・わかりやすい!
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