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超音波の原理 超音波とは?
まず初めに超音波について、ちょっとだけ触れておきます。
超音波ってなんだろう?
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超音波とは、「人が聴くことのできない高い音」のことをいいます。
人が聴きとることのできる音は、20Hz~20000Hzくらいの音ですから、20000Hzより高い音が超音波ですね。
でも最近では20000Hzより低い音や、工業目的で使用される音波に対しても「超音波」という言葉が使われることもあって、だんだん定義が曖昧になってきているようです。
Hzとういうものが出てきましたので、ちょっとここでHz(周波数)について簡単に説明しておきます。
周波数は振動数と同じ意味で、電気振動や音波でよく使われます。
超音波は物質が振動して伝わっていくものです。このとき、1秒間に何回振動がくり返すかをHz(周波数)で表します。
超音波診断で使用する周波数域
超音波は人が聴くことのできない高い周波数を持つ音といいましたが、それでは超音波診断ではいったいどれくらいの周波数の音波を使っているのでしょうか?
超音波診断では「数MHz~十数MHz」の周波数の音波を利用して体内を検査します。
一般に、甲状腺や乳腺、表層に近い血管などの浅い部位の検査では7.5MHz~15MHzの周波数を使います。
腹部臓器や心臓などの比較的深い部位だと2.5MHz~6MHz程度の周波数を使って検査を行います。
なぜ「検査をする部位によって違う周波数の超音波を使うのか」?
これについては後から出てきますので、ここでは超音波診断には「これくらい
の周波数の超音波を使うのか」ということだけ知っておいてください。