超音波ドプラ法 その3

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今回も、またまたドプラのお話です。

イヤかもしれませんが、大切な部分なので。。。

超音波の基礎が嫌いなヒトは、

今すぐ閉じてしまっても全然OKです ^^

▽ドップラー効果とドプラ法

ドプラは超音波診断の精度を飛躍的に

高めてくれる機能ですよね。

でも、そんなスゴイ機能のドプラも、

間違った使い方をしてしまうと、

とんでもない検査結果になってしまいます。

ですから、

ドプラは、よ~く理解して使いましょうね!

って話です。

ということで、

まず「ドップラー効果」について。

▽ドップラー効果

簡単にいうと、

動いているものに音波が当たって、

はね返ってきた音波っていうのは、

周波数が変化してしまうという現象です。

よい例は、皆さんご存知の「救急車」。

救急車が近づいてくると、サイレンの音が

だんだん高くなりますよね?

そして目の前を通り過ぎた瞬間に、

急にサイレンの音は低く変わる。

不思議ですね~。

これがドップラー効果ってやつです。

エコーのドプラ法もこのドップラー効果を

利用して血流の情報を得るんですね。

で、救急車は自分で音波を出していますが、

エコーの場合は、ちょっと違います。

エコーの場合は、

プローブに対して近づいてくるもの

(ほとんどの場合は血液ですね)に

超音波をぶつけます。

すると、

近づいてくる血液の表面で反射して、

またプローブに戻ってきた超音波は

ドップラー効果によって周波数が高く

変化しているんです。

逆に、離れていくものに当てた場合は、

反射してきた周波数は低く変化する。

プローブから出した時の超音波と

はね返ってきた時の超音波の周波数が

どれだけ変化したのか?

呼び方はどーでもいいですが、

これをドプラシフト周波数なんて呼んで

います。

ドプラシフトがわかれば、その周波数の

変化量から動いているものの「スピード」や

「向き」がわかっちゃうんですね。

特別な計算式を使いますが、

装置がやってくれます ^^v

そして、計算から求めた「スピード」や「向き」を

赤や青の色で表示したものが、カラードプラで、

ギザギザした変な波形で表示したものが、

パルスドプラや、連続波ドプラです。

簡単ですが、

これがドップラー効果と超音波のドプラ法です。

はい、では続きます。

ドプラ法を使うときに、まず大切なのが

超音波の「入射角度」。

動いているものに対して、どの方向から

超音波をぶつけるかって、ことです。

動いているものに対して「真後ろ」、

または「真直ぐ前」から超音波を入射できれば

いいのですが、

「真横」から超音波をぶつけてもダメなんですね。

血流に対して「真横」から超音波をぶつけても、

反射して返ってきた超音波は、

周波数が変化しないんです。

だから、ちゃんと測れません。

カラードプラでは、色がつきにくい。

そしてパルスドプラや、連続波ドプラでは

波形が出てこないんです・・。

これが「ドプラの角度依存性」なんていわれる所以です。

ですから、ドプラを使うときは「真横」から

超音波を入射しないように注意しましょう。

じゃあ、斜めから超音波をぶつけると・・・

周波数がちょっと変化します ^^

ここらへんは、また次回で。。

◆編集後記

見落としてはいけない疾患です!

DMの患者さんのスクリーニング検査で、
たまたま発見した腹部大動脈瘤。

その時、すでに6cmくらいになってました。
おーこわっ!

みなさん、腹部エコーでは

ちゃんとAoチェックしましょうね !

メモメモ φ(..

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