超音波検査で時間がかかる。。 検査を早くやるには?

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超音波検査。

エコーのベテランさんがやると10分そこそこで あっという間に終わるような検査なのに、自分がやると、なんでか知らないけれど30分以上も検査に時間がかかってしまう。

さらに、焦りまくって汗だくに。

その挙句、先輩には(患者さんにも)怒られる ^^

ま、エコーをはじめたばかりはしょうがないとは思いますが、やっぱりこんな状態が数ヶ月も続いていると、そりゃあ先輩も(患者さんも)イライラしてきます。

なんで、そんなに時間がかかるんだ!!

(--メ と。。。

そこで、今回はエコー検査にかかる時間を短くするにはどうしたらいいのかについて、よ~く考えてみましょう!

検査時間を短くするには?

1.検査の順序を決めましょう

次に何を見るんだっけ? なんて、1つの臓器の検査が終わるたびに、いちいち考えていたら、どんどん時間が過ぎてしまいます。あらかじめ検査する順序を自分の頭の中で整理しておきましょう。

また、一度つけたエコーゼリーを拭き取る手間や、体位変換も意外に時間がかかるし、面倒な(手間がかかる)ものです。なので、体位変換をするタイミングも考えた上で検査の順番を決めておくといいですね。

オリンピック選手ではありませんが、たまには検査の流れを頭の中で「イメージトレーニング」しておくといいです!(どうやったら短時間で検査が終われるかを考えながら。。)

2.同じ場所を何回もみない

同じ部位を何十回もみている。 ← よくあるケースです。

もちろん、エコーは同じ部位を2方向以上から検査することはとても大切ですが、不安だからと意味もなく何十回もみる必要はありませんよね。やるのであれば、違う走査法でみたり、別の部位からビームを入射したり、体位変換を行って検査する。

このように、ある程度考えられるいくつかの方法で検査したら、もう何回も何回もみることは止めましょう。これに必要なことは「どうしたら何回も見ずに終われるか?」をしっかり理解することです。

あと、自分の頭の中で、「見た部分」と「見ていない部分」をしっかりと意識しながら検査することも大切ですね。「ここはさっきみた」「ここはまだ検査していない」という感じでやると、同じ部位を重複して検査しないで済むと思います。

3.キレイな写真にこだわらない

本に載っているような「キレイな写真を残したい」と思う気持ちは、スゴクよ~くわかります ^^

でも、正常な部分に対してまで、時間をかけて(何回もフリーズボタンを押しまくって)キレイな写真を撮ることは、いかがなものでしょう?

異常を発見した時に、その特徴をとらえた画像を残すことは、とても大切なことですが、我々はプロのカメラマンではありません。異常のない臓器のキレイな写真を撮ることが目的ではありませんよね?

写真を撮ることに気を奪われていると、今度は最悪の「見逃し」なんて結果を招いてしまいかねません。正常な部位の証拠写真は「ほどほど」に、まずはしっかり検査しましょう。

もちろん、慣れてきて早く検査ができるようになったら、できるだけキレイな写真を残しましょう!! でもココが最優先課題ではないのです。

4.慌てず、プローブを止めてみましょう

検査したい場所を画面に出すまでに時間がかかる。 ← これも大きな原因の一つだと思います。特に腹部エコーでは、検査したい臓器が出ない(-”-;)ことで、無駄な時間が過ぎてしまいます。

そんな時は、慌てずに、ちょっと手を止めて画像を見てみる。チラッと画面の端のほうに見えたら、プローブをどちらに動かせば見えるのかを考えましょう。

自分で上に行くのか?

それとも呼吸で下にさげてもらうのか?

まったく見えない時は、いま何が映っているのか?

消化管のガスを見ているのであれば、もっと上にあるはずですよね? もしくは後ろ側です。慌てずに、まず、自分がプローブを縦に走査しているのか?それとも横走査なのか? じゃあ、どっちに行けば良いのか? 考えましょう! それと超音波画像のでき方を考えてみましょう。

また、呼吸で上下している対象に対して、自分もチョコチョコとプローブを動かし過ぎると、ワケがわからなくなってしまいます。そんな時も、ちょっと手を止めて画像を見てみるといいですね。

ということで、超音波検査に「時間がかかり過ぎる」というケースについて、考えられる原因と対処をいくつか考えてみました。他にもたくさんあると思いますので、いろいろと見直してみて下さい。

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