初心者のための超音波検査セミナー
Contents
簡単な 超音波の原理「ドプラ法」
【 質 問 】
ドプラって難しいんですけど、どうしたら理解できますか?
【 回 答 】
●まずドプラを使う目的をおおまかに捉えましょう!
●次に、どんな種類があるかを知りましょう
●そして、それぞれの長所、短所、違いを憶えましょう
●困った時の対処方法は?
●最後に・・・必要な公式や計算式を理解しましょう
○超音波検査士を受ける方はその先を!
これでバッチリ!
っていうか、こう考えると少しは難しく感じなくなるかも (^^
同じ「ヤル」にしても順番があります!
ドプラ法 3回目です
前回と前々回でドプラの使用目的が少しわかってもらえましたか?
今回は、ちょっとだけ各論にふれてみますね。
《ドプラの種類》
一般的に超音波診断でのドプラ法には下の4種類があります。
●連続波ドプラ
●パルスドプラ
●カラードプラ
●パワードプラ(パワー表示)
最近は技術が進歩して、他にもドプラを応用した技術があります。でもそれらはメーカー独自の技術でまだ一般的なものではないものもあります。ですから、今ここでは4種類だけ知っておけばよいでしょう。
だけど、ドプラ法が4種類もある理由は・・・?
↓
4種類必要だからです。
答えになってませんね (^^;
簡単です。4種類それぞれに長所と短所があり、それぞれに使い道が違うからです。
例えば・・・
「連続波ドプラ」は文字通りパルス波ではなく、連続波を使ったドプラ法です。 「連続波ドプラ」の長所は速い血流を測定できるということです。
ただ、速い血流が測定できるのはよいのですが、発射している超音波ビーム上にあるドプラ情報すべてがまとめて表示されてしまいます。つまり、表示される血流の波形は、超音波ビームが通っている部分の、どの深さの情報なのか わかりません。
ある「測定したい部分だけ」の情報は得られないってことです。なぜなら、それは連続波だから・・・。連続波を使った超音波検査では、位置の情報を得られないのです。 ←憶えてますよね?「分解能」
これが連続波の欠点ですね。
では、任意の深さの血流情報が知りたい場合はどうするか?
「パルスドプラ」を使います。パルス波を使うことで、深さ○○cmにある血管内の情報これがわかります。←これも憶えてますよね?
これがパルスドプラの長所です。でもパルスドプラは、原理上 測定できる流速に限度があります。あまり速い血流は測定できません。
これは短所。
このようにドプラは、それぞれの方法に長所 そして短所があります。それを理解した上で、最も適した方法を選択する必要があります。上手に使い分けましょう!
と、ここまでは第1段階です。その先に進むには疑問を持つこと、そして疑問があったら調べることが大切です。
さっきの連続波とパルスの違いだけでも、
●パルスドプラで計測可能な血流速度は、実際どれくらいなの?
●その血流速度を超えた場合、どうなってしまうの?
●そうなった場合は、すぐに連続波ドプラに切り替えた方がよい?
●それとも他に手はあるの?
といった疑問がすぐにでますよね。疑問が出ると「知りたい」「調べよう」という前向きな気持ちが出てきます。先に原理を憶えようとしても「さっぱり」ですが、知りたい理由があれば、また必要に迫られれば、やりますよね。(フツーは)
正確には、「少しやる気になる」「やらないとマズイ気になる」ってトコでしょうか(^^)
このメルマガを読んでいる「あなた」なら・・・
もちろん今すぐ調べますよね? ←パルスドプラの「検出限界」と限界を超えたときの対処方法
◆編集後記
《先週のこと》
「今日は超音波の検査をしますね」
「そこのベッドに寝てください」
カチャ カチャ ガサ ゴソ
「このベッドに寝ればいいんですよね?」
「そうなんですけど・・・」
「あのー・・・」
「パンツは脱がなくてもいいんですよ・・・ 」 ^_^;
「あっ そうなの?」
「でもせっかく脱いだから いいよこれで」
「いや・・・でも・・・」
「そうですか・・・ 」 ^^;
「じゃあタオルかけますね」
《今日》
「○○さんどうぞ~」
「心電図の検査です ベッドの横になってください」
カチャ カチャ ガサ ゴソ
「あのー・・・」
「パンツは・・・ 」
『またアンタかいっ!』 (T_T)
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もったいないから・・・。 (^^)v
本気でエコーをやりたい方だけ 読んでください!
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