超音波検査士とは?
日本超音波医学会認定「超音波検査士」
超音波検査士制度は、超音波医学の進歩に伴い、社団法人日本超音波医学会が超音波検査の優れた技能を有するコメディカルスタッフを専門の検査士として認定し、超音波医学並びに医療の向上を図り、もって国民の福祉に貢献することを目的とする。
超音波検査士は、上記のように日本超音波医学会が優れた超音波検査技能を持つコメディカルスタッフに対して認定する制度です。
臨床検査技師、診療放射線技師、看護士は医療系の国家資格取得者ですから、それぞれの国家資格を持っていれば、実際に患者さんに対して超音波検査を行うことはできます(法律で認められています)。
でも、超音波検査は簡単な検査ではありません。
超音波検査を行うには、診断する能力と技術、超音波の原理や疾患像に対する知識が必要なのです。
超音波検査はリアルタイムで行う画像検査で、画面に描出する断面は無限に設定できます。そして、この(動)画像をつくるのは検者。有益な情報が得られる画像をつくるのも、その逆も、いかようにでもなります。さらに、作った画像の中に潜む異常所見をみつけるか、それともスルーしてしまうかも検査者次第。
つまり、医師でなくともエコー検査では自分で患者さんを診断しながら検査を進めていくことが要求されるのです。
疾患の知識はもとより、超音波画像を読む能力、超音波装置の使用法と調整方法も熟知していなければなりません。
このように、非常に責任の重い、そして技術が伴わなければできない検査だからこそ日本超音波医学会で認定試験を行っているわけですね。