今回は超音波検査を始めたばかりの方が
ハマってしまいがちな落とし穴について、
少しだけお話をしてみたいと思います。
エコーは画面から目を離すな ~の真相~
エコーに関する本や教書を見れば一様に、
→ 画面から目を離してはいけません!
→ 画像を見てプローブを動かしましょう!
と書かれています。
もちろん指導者からもそう教わります。
→ 画面から目を離しちゃダメ!
→ なにがあっても 手ぇ見るな!!
ってね。(下のはちょっと言い過ぎ ^^;)
そう、
やはり、誰に聞いてもエコーは画像から目を
離してはいけないんです。
それは、
画面からちょっとでも目を離した隙に、
絶対に見逃してはいけないような、
とっても とっても 大切なものが通り過ぎて
しまうかもしれないからですね。
画面から目を離してはいけない一番の理由は
病変を見逃さないため。
でも、
それを初心者が丸々鵜呑みにしてしまうのは、
ちょっと どうかなと僕は思っています。
もちろん、診るべき部位を自由自在に描出できる
って方は 画面から目を離してはいけませんし、
離す必要もないと思います。
でも、
そもそも診たい部分を自由自在に出すことが難しい
って人にとっては、診たい部分が見えてもいない時に
画面を睨みつけていても仕方ないんじゃないかと。。
思うに、目を画面から離しちゃイケナイのは、
あくまでターゲットが画像に映っていて、
且つ検査している時です。
なので、批判を承知の上 あえて言っちゃうと・・、
目的とする部分が見えてない時に、画面に穴があく
ほど見つめているよりは、画面から一度目を話して
ちらっと自分の手を見てみてもいいんじゃない?
→ そこに心臓ある? (^o^;)
→ 膵臓はもっと上じゃないの? (- -;)
→ そんなに遠くから狙っても ヾ(-_-;)
→ 患者さん、すごく辛そうです ( TДT)
→ 自分の手もスゴイ形になってます
だったりするかもしれません。。
そんな時に「瞬き」することも忘れて画面を
睨んでいてもダメですよね?
目を離してはいけない意味はそこにないと思います。
もう1つ・・・
はじめたばかりの方にありがちなパターン。
せっかく見つけたものがなくなってしまう
という恐怖感からなのか、それとも・・、
ピタリとキレイな画像を出したい!
という欲からなのか・・
→ 無意味な方向に力が入ってしまったり
→ 思うようにキレイな画像が出せなかったり
→ 違うモノを一生懸命に眺めていたり
→ 穴が空くほど画面を睨みつけていたり ^^;
ってことをよくみかけます。
結果的に、なかなか見つけられない。
キレイな画像を出すことができない。
そして、時間ばかりが過ぎてゆく。。
そこでオススメするのは・・・
「一旦通り過ぎてみましょう!」ってことです。
ターゲットを探すのに時間がかかったり、
キレイな画像が上手くだせない理由の多くは、
動作範囲が狭いことに起因していると思います。
→ キレイな画像は止まっていては出てきません。
→ 一回みつけたものは無くなったりしません。
→ ちょっと先にキレイな画像が待っているかも。
思い切って通り過ぎるまで大きく動かしてみては
いかがでしょう?
なくなっちゃうのがコワイのはわかりますが、
その先の世界を覗いてみるのもいいんじゃない
でしょうか。
今まで見えなかった世界が広がっているかも
しれません。
行き過ぎたら戻ればいいだけですから ^^