超音波2DのBモード画像を頭の中で立体的に構築するために必要なこと

右手に包丁、そして左手でまな板の上のナスを押さえつけ、縦に切ったり・輪切りにしてみたり。。そして、切った断面をあっちこっちから眺めまわして・・

う~ん、ちょっとリアリティに欠けるナ・・ この肝臓

いやいや、それ胆嚢でしょっ ( ̄∇ ̄;)!

バカなことはいいとして、腹部領域や心臓のエコーを始めたばかりの時って、なかなか臓器の立体的なイメージがつかみにくいですね。特に画面に全体像が入りきらない肝臓とかはとてもやっかいです ^^;

立体像がイメージできない (T_T)

でも、エコーは検査をしている最中に頭の中で臓器を立体的に描けないと、 「ちゃんと全部みれたのかなあ?」とか、「見落とし ないよね?」 と、自分の検査に大きな不安が残ってしまうものです。

ある程度の経験を積めば、自然に臓器を立体的に構築できるようになってくるのでしょうが、やはりどうしても少し時間がかかってしまう部分かなと思います。

え、3年エコーをやってるのに立体的な像が描けない?

それはちょっとマズいです ^^;

エコーは基本的にスキャン(走査)しながら検査を進めていくと思います。この検査している時に目の前に映し出されている「断層面」。しかも動かしながらスキャンしているので動画像です。

肝臓であれば、肝臓の「どこ」を「どのように」スライスして、「どちら側」から覗き見ている画像なのか? プローブを持っている手を止めて、じっと考えること数分。。

それでようやく「あ~こうね♪」なんて納得している時間も余裕もありません。

今見てるのはどこ?

これを早く解決する方法としては、モニターに映っている画像の中で「前後・左右・上下」を意識することからはじめるといいかもしれませんね。これをいつも意識しながら画像を見ることで、スッと立体像が描けるようになっちゃうかもしれません。

前? 後? 右? 左? 上? 下?

ここだけでもパッとわかれば、2DのBモード画像を頭の中で立体的に構築するのはたやすくなってくると思います。いま画面の左に映っているのは「上だよね」とか、画面の上に映っているのは「前側」で下は「後側」というように、前後・左右・上下は曖昧にせず、スライス面をしっかり考えることが必要になってきます。

で、これってナスを切ったりしなくても、単にプローブが今どの向きになっているかっていうことを意識するだけで十分理解が可能です。

縦走査? or 横走査?

多少斜めであっても、いまプローブの向きが「縦なのか? 横なのか?」。。 腹部エコーの場合、縦走査であれば画面の左に映っているのは「上側」だし、右に映っているのは「下側」のはず。

横走査の時はそれぞれ「右側と左側」が映っているはずです。

これだけでも意識すると、画面の中に見えている臓器の「前後・左右・上下」方向がスッキリしてくるんじゃないかと思います。

立体像へ!

ここまでくれば、あとはプローブを止めずに動すことができれば、立体像が見えてくるのも間近です。

やることは、「右 ⇒ 左へ」、「上 ⇒ 下へ」

見たい部分が画像の中に出てきても構わず通り過ぎちゃう。

途中で止まったり、戻ったりしたい気持ちをグッと押さえて、最後まで大きくプローブを振ってみると立体像がイメージができでくるかも!?

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