エコー検査 知識の引き出し いくつ持ってます?

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▽あきらめが肝心?

どんなに優れた検査にも「検出限界」があります。

もちろんエコーにも・・・。

超音波検査は「リアルタイムで無限の断層像が得られる」優れた検査です。しかし、その反面、条件に大きく左右されてしまうことも否定できません。

そのため・・・、「あきらめが肝心!」という言葉もよく聞きます。条件が悪ければ「あきらめなさい」と教えられます。

それは本当でしょうか?

それ以上検査を進める事を「あきらめ」なくてはならない時。

それは、どんな時だと思いますか?

○患者さんに大きな負担をかけてしまう時!

そうですね。でも、すぐに処置をしなければ命に関わる場合は別として、負担よりも検査によるメリットが高いと考えられる時は「あきらめず」に続けるべきでしょう。

○条件が悪すぎる時!

これはもうどうしようもないです。腹部エコーや心エコーでは、体格や生体の組織構成をはじめとして、食事、消化管のガス等 検査を邪魔するさまざまな悪条件があります。また、体位変換や息止めができない患者さんも検査に制限が出てきてしまいます。こんな時は、許される限り時間をおいて再検査するなり、他の検査に委ねることも考えてみましょう。

他に「あきらめる」場面はあるでしょうか?

それは「わからないとき」です。

何がなんだかサッパリわからない時。そんな時は“時間の無駄”ですから「あきらめ」てください。患者さんに負担がかかるだけです・・・。

逆に、時には「粘る」ことが必要な場合もあります。

それは、どんな時でしょう?

ズバリ「疾患の予想ができている時」

もしかしたら「これ」かな?

だとしたら「これ」と「あれ」をやってみよう!

それとも「○○」だろうか?

それを確認するためには「○○」を証明しなければ!

というように、次にやるべきことがわかっている時。

こんな時には、多少条件が悪かったとしても、ぜひ粘って診断しましょうね (^^)

でも、そのために必要なのは

エコー知識の引き出しを増やしましょう!

引き出しの中身を充実させましょう!

◆編集後記

「潔くあきらめる時」と「粘る時」の違いわかりますか?

じつは、ここに初心者と熟練者の差があります。

・初心者は「あきらめざるをえない」場合が多い。

・逆に熟練者は「粘れる」ことが多い。

何が違うのでしょうか?

この違いは「知識の引き出しの数」です。知識の引き出しが多い人ほど、次にやるべきことを知っています。次にすべきことが、いくらでも浮かんできます。どの引き出しを開けて、何を使えば良いのかも知っています。

知識の引き出しが少ないと、目の前の画像が何を物語っているのかわかりません。つまり、途中で検査を「あきらめなくてはいけない」のです。

あなたは 「知識の引き出し」 いくつ持ってます?

もちろん、今は少なくても大丈夫です。1ヵ月後、半年後、1年後に、今より多くなっていればよいのです。少しづつ増やしていくことが大切なのですね。

「知識の引き出し」の仕入れ先!
⇒ ここ

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