エコーの検査結果,一言伝えておけば・・

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検査結果の報告システム

最近はカルテの電子化が当たり前のようになってきていますので、検査で緊急性の高いような異常データが出た時には自動的にアラーム的なものによって主治医に知らせシステムも確立している病院が多いようです。

でも、緊急検査以外では検査結果が主治医の元に届くまで時間がかかってしまう検査項目も多かったりします。エコーの結果もその一つかもしれませんね。結果が届くのが2日後であったり、1週間後だったり、1ヵ月後(は、ないか ^^;)。

でも、検査当日に検査結果がカルテに届くシステムになっていたとしても、外来の患者さんであれば、そのエコー検査の結果は患者さんが次に来院するまで、誰にも知られずに そ~っとカルテに「しまわれたまま」という事も多いのではないでしょうか・・。

これ、病院では当たり前ですよね?

じゃあ、患者さんが2度とその病院に来なかったら?

たぶん、そのまま。

そして数年間放置された後 →「廃棄処分」(電カル除く)

という流れが普通かと思います。

だから超音波検査で、「おやっ」「これはっ!」「ヤバっ!!」という結果を考えた時には「ちょっと主治医に報告しておこう」となるわけですね。というか、しなくちゃいけません。

今では緊急を要する検査結果が得られたときの対処方法をシステム化 → 運用している施設が一般的です。血液検査では報告基準さえ決めてしまえば比較的問題ありませんが、怖いのが数値化しにくい検査ですね。

もちろん超音波検査(エコー)は数値化しにくい。。

なぜ怖いのか?

心電図で明らかに急性心筋梗塞の波形が出ているのに、検査した技師が気付かなかったら?そして、技師が「ちょっとこれを見て下さい」と主治医に検査結果を持っていったのに、主治医が確認しなかったら?

怖いですね~。取り返しのつかないことになってしまいます。検査を実施した方が重大な疾患を見逃してしまったら結果が残りません。また、仮に確認したとしても、その重大性がわからなかったら報告のしようがありませんよね。

超音波検査で大切なこと

エコーで大切なことは、まず病変を「見逃さない」ことです。次に、見つけたものが何なのかを「判断できる」こと。特に、急いで対処が必要なものなのか、それとも急ぐ必要が無かったり、経過観察で良いものなのか。

そして判断したものを正確に臨床サイドへ伝えるために、特徴を捉えた画像を残して報告書を作成する。

文字で書くのは簡単ですが、そのためには「技術を高め」「知識を深め」「経験を積む」ことが大切です。

そして・・

まだ終わりではありません。

その結果を患者さんの治療へと結びつけること。

ちょっと報告しておこう!

重要なことは必ず主治医に伝えましょう!

ここが疎かになると、せっかくの正確な検査も「すべて水の泡」になってしまいます。

ともかく、特に急がなくちゃイケナイような検査結果でなければ、多少時間がかかっても問題ないのですが、それが常態化していると思わぬことに繋がったりしますので、「これは!」と思ったら、必ず主治医に一言を忘れずに!!

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