簡単なようで難しい「胆嚢の超音波検査」② ポリープ様病変

初心者のための超音波検査セミナー

今回もまた胆嚢の超音波検査についてです。前回は胆嚢のサイズや壁の厚さのチェックと、異常があった時の考え方について書きました。

今回は内腔の様子について。。

▼簡単なようで難しい「胆嚢の検査」2

『胆嚢ポリープ』

私も知らない間に たくさん持ってました!

(^^;)

胆嚢のポリープ様病変

胆嚢のポリープ様病変といってもいくつか種類があります。

代表的なのは、「コレステロールポリープ」と「腺腫」です。

コレステロールポリープはコレステロールが原因です。(あたりまえですが…) エコーレベルは高く(白っぽく)、胆嚢の頚部から体部にかけてできることが多いようですね。

また多発することが多く、粒状にみえます。胆嚢の壁にくっついているんだか、いないんだか。角度によっては浮かんでいるようにもみえます。よ~くみると、細い茎で胆嚢壁にくっついています。小さい胆嚢結石との区別が必要ですね。(この方法は胆嚢結石の時に!)

一般的に癌になることはなく、知らないうちになくなってしまうこともあります。もちろん誰かさんのように増え続けることもあります。(^^)

では腺腫はどうでしょう?

中身は過形成、エコーレベルはコレステロールポリープより低く、胆嚢の底部にできることが多いようです。

また癌化することもあるので、定期的なフォローが必要となります。胆嚢癌との鑑別も難しいことが多いですね。

一般的に胆嚢ポリープは「1cmを超えるもの」や「形が不整なもの」、「茎が太い、または広くひろがっている」といった所見を示している場合は、手術してしまった方がよいと言われています。

癌の可能性を否定できないからですね。

胆嚢のポリープ様病変をみたときは「エコーレベル」「できている場所」「茎(胆嚢壁との付着)」「形」に注意しましょう!

胆嚢結石、胆嚢癌を書く予定でしたが、あまりにも長~くなってしまいそうなのでやめておきますm(__)m

眠たくなったからからではありません!

ホントです… (_)。。。

◆編集後記

先日、東京にある日本科学未来館へ行ってきました。

ロボットや宇宙船、環境技術、最先端のテクノロジーなどがたくさん展示されていて、とてもおもしろかったです。

4階には「生命の科学と人間」のフロアがあって、医療に関するブースでは内視鏡を操作させてもらえるほか、病理切片を顕微鏡で覗いたりもできます。

別にここで顕微鏡をのぞく必要はないんですが、ついやっちゃいますよね。顕微鏡の扱いが妙に上手かったりして…。 (^^)

そこに超音波検査装置がおいてありました!( ア○カ製 でした。)行った時には終わった後だったので、端のほうにおいてあるだけでしたが、時間帯によっては実技をしているそうです。

ハンズオンセミナーが開催されるんですかね?でも超音波検査装置があると「ちょっと貸して!」と言いたくなるのは私だけでしょうか?  (^^)

ぜひ今度は実技をやっている時に行ってみようと思います。

あと、オススメは「サイエンスライブラリ」

さまざまなジャンルの映像資料が好きなだけみれます。「全部みるには何日かかるんだろう?」っていう感じです。(ちなみに、よく寝れます!)

みなさんも機会があったら「日本科学未来館」行ってみてはいかがでしょうか。

え、何でそんなところに行ったかって?わかる人には わかります。

ヒント ⇒ 行った日は5月29日(日)

では、また!

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