肝臓エコー検査③

いや~ パッとしない天気が続いてますねー。

ジトジト、ベタベタ

あ~ うっとおしい!

何かこの「うっとおしさ」をなくすいい方法ないんですかね?

知っている人いたら、教えてください。

(このメールに返信で届きます ^^)

先日、某臨床検査技師専門学校で講義をしてきました。現在とこれからの医療情勢みたいなことと、せっかくだからエコーについてもちょっとだけ・・・ ^^

そこで感じたことを少し。

ひとつは意外にも自分達の将来に危機感を感じていない学生さんが多かったですね。全員ではありませんが、現在そして将来の医療情勢については無関心のようです。

それとも、さんざん言われてるから聞き飽きたのか ^^

この話のときは、皆さんあまり興味なさそーでした。

(大切なのにね)

もうひとつ。

エコーに対する関心は高いこと。やはりエコーがやりたい方は多いようですね。でもね~ まさか超音波の基礎をやるわけにもいきませんので、症例の写真をいくつかみせて説明しましたが、いまいちピンとこなかったようです。エコーやってる人にとっちゃあ、目を引く写真なんですけどね ^^

学生の皆さんはこれから病院実習、国家試験と大変な時期です。とりあえず国家試験に合格しなければ、何も始まりません。

頑張ってください! (^^)v

◆無料超音波セミナー 第69回

少し間があいてしまいましたが・・・ m(__)m

肝臓の超音波検査です。

肝臓の役割を理解し、次に解剖にとりかかりましょう!

そして解剖でまず最初に大切なのは血管や胆管の走行です。

前回までは、こんなことを書きましたね。

で、今回は?

お待ちかねの「区域分類」です。

それでは始めましょう!

▽肝臓の超音波検査 その3「区域分類」

肝区域といえばクイノー( Couinaud )ですね。

クイノーの肝区域。 門脈枝の支配領域ごとに肝臓をS1~S8に分けています。この肝区域分類は臨床的にとても大切です。問題は憶え方で、この肝区域には誰もが苦労します。(よね?)

で、「何か簡単に憶えられる方法はないの?」とよくいわれますが、正直いって簡単な方法はありません(キッパリ)。いつかは必ず通らなくてはならない部分です。

ということで、よい機会ですから一生に1回くらいは頑張ってみましょうか! ^^

▽クイノーの肝区域分類

まず肝臓を左葉と右葉に分けてみます。

左葉と右葉の境目は、胆嚢窩と下大静脈を結ぶ仮想の線(カントリー線といいます)です。ここには主葉裂溝があって、そこを中肝静脈が通っています。

ここまでだけでもガックリきますね ^^;

初心者にとっては画像に映っている血管が門脈なのか? それとも静脈なのか? といった区別さえ難しいものです。ですから前回に脈管の走行を確認しましょうと書いたわけですね。

でも、とりあえずカントリー線と中肝静脈で肝臓を左葉と右葉に分けられました

それでは、左葉からみていきましょう。

今度は左葉を半分にしてみます。

門脈左枝臍部(umbilical portion)、肝円索、肝静脈索で内側と外側に分けます。そしてさらに内側、外側をそれぞれ前後に分けます。内側は門脈左枝横行部で前後に分け、前側を方形葉「S4」、後側は尾状葉「S1」です。

次に外側を左肝静脈で前後に分け、後が「S2」で前が「S3」。

ここまでで左葉が4つのセグメントに分かれました。

(ふぅ~)

あとは右葉です。

右葉は、まず右肝静脈で前後に分けます。そして、それを上下に分ける。すると、前の下側が「S5」上側が「S8」で、後の下が「S6」上が「S7」です。

このように言葉で書くと簡単ですよね。

でも実際の肝臓は立体です。さらに個人差もあるし、体位によっても肝臓の形は変わります。また、左葉には指標となるものが多く、実質自体も小さいので区域を同定することが比較的簡単ですが、右葉では上下の境界が明確でない。

こんなことが区域の同定を難しくしています。でも、まずは本を片手に門脈枝と肝静脈を一本ずつ追ってみましょう。

そこからはじまります (^^)v

肝臓の区域 (couinaud分類) 肝臓区域の「分類と同定」は超音波検査を行う上で絶対に必要な事項です。面倒ですが、 最初にしっ...

◆編集後記

それでは そろそろW杯の準備がありますので・・・m(__)m

早え~ w)゜0゜(w

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