肝臓エコー検査⑤

初心者のための超音波検査セミナー

今年の初めに開設したネットセミナーも受講者がかなり多くなってきました。

お蔭様で大忙しです ^^;

何が忙しいのかというと、質問や相談への回答ですね。このネットセミナーですが、受講者は「無料で講師に質問し放題」なのです ^^

エコーに関する悩みや相談事に100%回答します。

例えば

○「超音波検査士を受験するにはどうしたらよいか?」とか、

○「上手に描出できないのはナゼ?」

○「見逃しをなくす方法を教えて!」

○「何から始めたらいいのでしょうか?」などなど。

時には「人生相談」も ^^;

もちろん「超音波の基礎」以外でもエコーに関することなら何でもOKです!

できるだけ「詳しく」「わかりやすい」回答を心がけています ^^v

エコーで悩んでいる方 「どーぞ!」
⇒ WEBで学ぶ「超音波の基礎」

肝臓の超音波検査 その・・・ 何回目だっけ (^_^;)?

やっと肝臓エコーに戻ってきました ^^;

今回は「肝臓エコー何をみる?」です。

何をみる? といわれても難しいですよね。

う~ん、やっぱり まずは「正常か」それとも「異常なのか」をみます。

(当たり前じゃねーか (-_-メ)!)

でも、まずはここが大事なのです。肝疾患は基本的に「び漫性疾患」と「腫瘤性疾患」に大別できますよね?とりあえず「腫瘤性疾患」は置いといて、まずは「び漫性疾患」を考えてみましょう。

び漫性「diffuse」  辞書で調べると「拡散」とか「拡散した」、「散在性の」「広範性の」と出ています。つまり肝臓全体に影響を及ぼしてるような疾患の事ですね。

まずチェックポイントを確認しましょう。 どの本にも載っているやつです。

~「び漫性疾患」のチェックポイント ~!

○ 萎縮や腫大の有無や、表面の凸凹。

○ そして肝縁は鋭いか? それともニブイ( 鈍です ^^ )のか?

○ 肝実質エコーの輝度や密度、分布の状態は?

○ 肝内脈管は?

な~んてところがチェックポイントですね。

でも、萎縮や腫大を除いてどれもこれも明確な基準がありません。実質エコーにいたっては、装置によって全然見え方が違うし、技師の主観が入りまくりですね ^^ま、それはしょーがないので、今はおいときます ^^

まず「大きさ」をみてみましょう。

肝臓の大きさは左葉と右葉それぞれにみることが大切です。

なんでかというと、疾患によって急性肝炎や脂肪肝のように肝全体(左葉と右葉が同じように)が変化する場合と、肝硬変のように左葉が大きくなって右葉が萎縮したりと、左右の葉で異なる変化がみられる事があるからですね。 (詳しくはのちほど)

表面の凸凹

これは慢性肝炎や肝硬変の診断に用いられ、いわゆる「再生結節」の有無をみるために必要です。再生結節は慢性的に肝細胞の破壊がくり返された結果、肝細胞の再生が追いつかず、とりあえず線維組織など別の組織に置き換えた場合にみられる変化です。

この再生結節は原因によって大きさが異なり、パッと見た目では分かりにくい場合があります。そんな時はリニアプローブを使うと表面の凸凹具合がよくわかりますね。

肝縁の鈍化

肝縁は通常尖ってます。鋭角なんですね。ここは左葉でみる事が多いと思いますが、必ず右葉側でも確認してください。丸まっていると「おかしいゾ」となります。慢性肝障害や急性肝炎で腫れている時にも肝縁が鈍化する傾向にあります。

次に「肝実質エコー

輝度の変化はわかります。急性肝炎では輝度が低下し、脂肪肝は輝度上昇。でも「密度?」「分布の状態?」私には意味がよくわかりません。

感じだけは、なんとなく・・・ ^^;

ということで、次回はちょっと違った視点から肝臓のび漫性疾患について お伝えしたいと思います!

◆編集後記

ついに開催っ!

9月に初心者を対象とした腹部エコーセミナーと頸動脈エコーセミナーを開催します。詳しい内容は近日中にお知らせしようと思っていますが、興味のある方は今のうちに下記へお問い合わせ下さい♪

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