腹部超音波検査 胆嚢3 胆嚢結石

胆嚢結石

胆嚢内に胆汁成分により形成された結石をいいます。

胆嚢結石の症状は、右季肋部あるいは心窩部の仙痛発作、発熱、黄疸の三主徴がよく知られますが、不定愁訴あるいは無症状胆石(silent stone)も少なくありません。

胆嚢結石は、40歳代以上の女性に多く、成人の10%前後にみられます。そのうち、一生無症状のまま過ごす無症状胆石症(silent stone)が、胆嚢結石保有者の半数以上を占めます。

胆嚢結石は、大きくコレステロール系と色素系および稀石に分類されます。

さらにコレステロール系は純コレステロール石・混合石・混成石に、色素系はビリルビンカルシウム石・黒色石に、稀石は炭酸カルシウム石・脂肪酸カルシウム石に分けられます。

このうち、純コレステロール石と混合石は胆石溶解療法の適応となるため、超音波検査では結石の鑑別が重要です。

胆嚢結石は超音波像から分類が可能なものが多いので、胆嚢結石を発見するだけで検査を終了せずに、結石の種類まで報告しましょう。

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