腹部超音波検査 胆嚢4 胆嚢ポリープ

胆嚢ポリープ

胆嚢ポリープには、胆嚢の良性腫瘍と腫瘍様の病変が含まれます。

上皮性の良性腫瘍には腺腫(adenoma)と過形成ポリープ(metaplastic-polyp)があり、腫瘍様病変にはコレステロールポリープ、炎症性ポリープなどがあります。

5mm以下の胆嚢隆起性病変のほとんどがコレステロールポリープで、成人の数%にみられます。

コレステロールポリープは、胆嚢粘膜固有層でコレステロールなどの脂質を食した組織球が集族してポリープ状に成長したものです。好発部位は体部~頸部で、エコーレベルは高く、糸状の細長い茎によって粘膜と付着し、多発していることが多いのが特徴です。

~コレステロールポリープの超音波像~

●胆嚢壁とわずかに接するか、遊離したようにみられる高エコー像
●音響陰影は認めない
●体位変換での可動性を認めない
●形状は小球形状、金平糖状、桑実状、乳頭状を呈する
●糸状の細長い茎を認めることがあり、大きさは10mm以下のものが多い

腺腫は単発性でエコーレベルはコレステロールポリープより低く、胆嚢底部に多いのが特徴です。上皮内癌を合併することがありますが、超音波での鑑別は難しいといえます。

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