超音波の原理14 ドプラ法 「連続波ドプラ」

【連続波ドプラ法】

「連続波ドプラ法」は、送信・受信を別々の素子で一方向に連続して送受信します。1つのプローブの中で送信用素子と受信用素子に分けて機能させ、連続的に送受信できるようにしたものです。

【連続波ドプラ法の特徴】

連続波を用いているため、受信信号に時間情報が含まれません。いつ送信して、どれくらいの時間で反射波が返ってきたのかがわかりませんので任意の位置情報が得られず、超音波ビーム上の全ての情報を表示します。

パルスドプラでは、原理上どうしても測定表示できる血流速度に限界があります(ナイキスト周波数を超えるドプラ偏移があるようなケース)が、連続波ドプラではドプラシフト周波数の制約を受けませんので検出限界がありません。

つまり、連続波ドプラを使う場面はパルスドプラで測定できない「心臓弁の逆流」や「狭窄部位の血流速計測」など「高速異常血流」の計測です。

高速の血流を測定することによって、逆流や狭窄部分の圧較差や弁口面積等を
推定できます。

WEBで学ぶ! 超音波検査士が教える超音波の原理習得術!

初心者に最適!丁寧でわかりやすい超音波ハンズオンセミナー

初心者に最適! わかりやすく丁寧な超音波セミナー

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする