超音波検査の原理 ドプラ法①

初心者のための超音波検査セミナー!

みんなが嫌いな超音波の基礎 どぷら法

カラードプラの色 ← 大丈夫ですよね?(しつこいですか ^^ )

今回はドプラ法について勉強してみましょう。

ハイベーシック超音波検査 ← 持っている方は81ページからです。

それでは「ドプラ効果」と「ドプラシフト周波数」について~

こう言うと・・・「拒絶反応」がおきて身体中にジンマシンが出てしまいそうですよね。 初心者の半数以上がサーっと“ひき”ます (^^;

そこで、まずは肩慣らしで超音波診断の中でこのドプラ法が使われる目的を知っておきましょう。どんなふうに使われるのか?とか、何のためのドプラがあるのか?といったことです。

目的なしに難しいこと言われても「チンプンカンプン」ですが、逆に目的がハッキリしていると、少しは興味も湧いてきますし、やらなくてはならないことが見えてきます(と期待してます^^)。

~ドプラ法が使われる目的~

超音波診断でのドプラ法は「血流情報」を得るために使われます。

そう、

●血がちゃんと流れているのか?

●変な流れ方をしていないか?

●こんなところに拍動性の血管が・・・ あっていいの?

などです。

それ以外にもいろいろと補助的な使い方もありますが、基本は「血流」が知りたいのです。そのために、超音波診断装置にドプラは付いています。

でも、なんでわざわざ何種類ものドプラ(あとで説明します)をつけてまで、そんなに「血の流れ」が知りたいのでしょうか?

~血液の流れが知りたいわけ~

●心臓超音波検査(心エコー)では、言うまでもありませんね。

(でも、ちょっとだけ言います ^^)

心エコーでは心臓のポンプ機能が正常か、異常かを調べるのですから、血液がちゃんと肺や全身に送り出せているかを知りたい。心臓の弁の狭窄や逆流なんかも知りたい。

●頚動脈や四肢の血管超音波では

血管が詰まっていないか、狭くなっていないかが知りたい。逆流していないかも知りたい。静脈瘤の原因検索や血栓の有無もみたい。観察範囲外の血行動体も推測したい。

●その他の臓器では、

詰まっていないか、臓器の中を通っている血流に異常がないかはもちろん、腫瘤の良、悪性評価をするために。ちょっと難しいところでは「血尿の原因を調べるため」や「甲状腺疾患を見分ける場合」などにも血流情報が知りたいのです。

他にも「血液の流れ」を知ることによって、いろいろな疾患や状態の把握、治療効果の判定なんかもできちゃうのです。

超音波診断で「ドプラ」の使用目的と必要なワケ わかりました?

それでは ~ドプラシフト周波数~といきたいところですが、また今度!

つづくよ!

◆編集後記

各論から先に一生懸命に憶えようとする方がいます。

もちろん「ドプラ効果」「ドプラシフト周波数」は、知っておく必要があります。でも、その前に「ドプラって何に使うのか」「何で必要なのか」ということを知っておくべきです。

そこではじめて各論を理解することができます。(正確には「理解しようとする」「理解する気になる」ですね)

順番を間違えると遠回りしてしまいます (^^)

ではまた!

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