超音波検査の所見は何て書けばいいの?

初心者のための超音波検査セミナー

みなさん、エコー検査の結果はどのように報告していますか?

私は、今まで様々な場所でエコーをやってきました。病院、人間ドック、企業検診・・・そんな中で、病院一つをとっても その施設によって結果報告書への所見やレポートの記載内容はまったく異なります。

超音波検査の所見や報告書はどう書けばいいの?

超音波検査レポートの所見の書き方や報告方法は施設によって様々です。

例えば、肝臓の超音波検査で腫瘤を発見し、「S7にφ15×10mm、marginal strong edhoおよび posteriol echo enhancementを有すhyper echoic massを認めます」なんて検査エコー所見だけを書いて出すと、それを見て「えっ これって何なの?」「もしかしてHCC?」(違うでしょ それはhemagioma! ^^;)と、勘違いされてしまったり。。

なんてところもあれば、

「肝辺縁不整、edge dull、内部エコー粗雑で慢性肝障害が疑われる」とか「高輝度肝、肝腎コントラスト上昇、深部減衰を認め、脂肪肝を示唆する所見」なんて、エコー所見からある程度考えられる疾患名を書くと、「これは医師の仕事だから書くな!」と言われる所もあります。

人間ドックや企業検診の中には、「ちゃんと病名まで書いて」と、診断名まで求められたりすることさえ。これは「医師のしごとじゃないの?」なんて思うこともあるわけです。

要は、超音波検査報告の書き方や所見記入の方法は、検査結果を受け取る側の違いで変わってくるのですね。

みなさんも色々な立場や場所でエコーをやっていることと思いますが、大学病院のような施設では放射線科医など専門の医師がいます。逆に規模の小さい施設で専門医がいる施設は少ないでしょう。「エコーって魚群探知器みたいなもんでしょ」「そんなもんでわかるわけないよね」なんていわれたこともあります ^^;

まぁどちらにしろ、エコーはリアルタイムで画像を見ながら検査をすすめます。そして、それを行なうのは我々技師ですよね。正常な部分だけ写真に残して「何にも異常所見ありません」といえば、そのまま結果は「正常」になるでしょう。

たとえ癌があったとしてもです!

何もなかったとしても、それっぽく見える部分を撮って「腫瘍です」といってしまうと、「これは癌かもしれない!」と検査結果は一人歩きを始めます。

ですから、やっぱりエコーは「検査する技師にすべてがかかっています!」

・・・よね。

ちょっと難しいけれど、そんなことを踏まえながら、出来る限り検査結果を受け取る側に「わかりやすく正確に伝わる」よう、エコー検査の報告書の書き方は決めていきましょう!

併せてシェーマを描くと、より分りやすくなりますね(絵、下手だけど^^;)

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