超音波画像の表示について

初心者のための超音波検査セミナー

今回は、ごく基本的なことをお話しようと思います。

「もうとっくに知ってるよ」という方は読む必要ありません♪

上・下・右・左・斜め?・・・ どっち向き?

超音波診断では画面に表示する断層画像の向きが決まっています。

腹部エコーで横断面を表示する場合はプローブに近い方を「上」に、遠い方を「下」に表示します。お腹側が上とは決まっていませんので注意してください。また、患者さんの右側が画面の「左」に、そして左側を画面の「右」になるように表示します。

体の断面を足の方から頭側に向かって見ている感じですね。

縦断面を表示する場合は、頭側を画面の「左」に、足側を画面の「右」に表示します。この場合は断面を体の右側から見ているような表示です。

◆斜めの断面を表示する時は・・・?

特に決まりはありません。横断面・縦断面それぞれに近い方で表示すればよいと思います。 ヤヤコシイ・・・ (++;

でも普段こんなことをいちいち気にしていたら検査どころじゃありませんよね? ですから、この超音波検査の表示は「体と目」で憶えちゃった方が早いです! (^^)v

ところで、プローブは 穿刺用などの特殊な種類を除いて、だいたい左右対称な形をしています。検査は画面を見ながら行っていますから、プローブの向きが「今どっちを向いているの?」といったことは、わかりづらいのです。

エコーを始めて最初の内は、「あれっ」といいながら患者さんのお腹の上でプローブをクルクルと回している人がいます。

「どっち」「こっち?」「こうかな?」なんて聴こえてきそうです (^_^)

こんな人のために、親切なメーカーはプローブに「しるし」をつけてくれているんですね。「しるし」は、メーカーの名前だったり、丸いポッチだったりと色々ですので、自分の使っている装置のプローブを確認してみてください。

でも結局 こんなものは誰も使ってないようです・・・ (^^;

慣れれば、プローブをあてて「表示の向きを合わせて」なんて考えなくても、画像を見れば無意識に合わせているようになります。こんな悩みも、超音波検査が「どのような方向からも」「どんな角度でも」自在に設定することができるからなんですね。

表示できる断層像の「方向や角度が無限」

これってスゴイことですよね!

ということで、

誰が見ても、どこをどのような角度で撮った写真なのか すぐにわかるよう「ボディマーク」は正確につけましょう! (^^v

これが言いたかったのかい!

◆編集後記

私ってば、以前「MRI」もやっていたんですねぇ~

そのとき最初に苦労したのが今日のテーマだったんです (T_T;

アキシャル?

サジタル??

コロナル???

トランスバース???

おぶりーく・・・?

日本語でもヤヤコシイのに・・・ねぇ

初心者に最適!丁寧でわかりやすい超音波ハンズオンセミナー

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