THI(Tissue Harmonic Imaging)

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「あっ・・・」 胆嚢の中に、何やら怪しげなものが。

でもなんかアーティファクトがかかってて、よくわからないナ。

「おっと忘れてた」フォーカス合わせなきゃ。

「ん~ イマイチだな」 もうちょっと拡大してみよう。

そうだっ! 大事なものを忘れてた ^^;

「ポチッ」

▼THI(:Tissue Harmonic Imaging)

ハーモニックイメージング なんかいい響きですね。

そういえばMRIの商品名に似たようなものがあったような?

まっそれはいいとして、今回はハーモニックイメージングについてです。

みなさんがお使いの装置には「ハーモニック」付いてます?

この機能は使い方次第でスゴイ威力を発揮しますよね。

でも、でたらめに使っていてはその効果も半減してしまいます。

そこで今回は

「ハーモニックイメージング」って何? です。

簡単に言うと・・、

野球のキャッチボールをしていたところ、野球のボールを投げているのにもかかわらず、たまに「野球のボール」だけじゃなくて「サッカーボール」や「バスケットボール」が返って来ちゃう。

(んなわけあるかいっ!)

かなり「ムリ」がありますが、簡単に言うとこんなイメージです ^^

超音波って、身体の中を伝搬するにしたがって、その波が歪みます。つまり、出した音波がすべてそのままの形では返ってこないということですね。

ともかく、プローブから出した超音波が体内を伝搬するうちに、高い周波数成分が出現するらしい。これを非線形効果なんていいます。

そんな難しい言葉はどうでもいいのですが、例えば「5MHz」で出した超音波が10、15、20MHz・・・ と、整数倍の周波数が出てくる。この高周波成分を「高調波」といい、倍のものを2次高調波、3倍の成分を3次高調波といいます。

で、このとき10MHzになってきたものを拾って画像化するとなんかいい感じの画像になった。のかどうかはわかりませんが、これが「ハーモニックイメージング」です ^^;

「ハーモニックイメージング」には

造影剤を使った「コントラストハーモニックイメージング:CHI」

造影剤を使わない「ティッシュハーモニックイメージング:THI」

があります。

CHIは出来る(やっている)施設が限られていますが、THIは装置に付いていれば誰でも簡単に使えるので、ぜひ使いこなしましょうね!

で・・・、

「ハーモニックイメージング」って何がいいの?

そして、どんなとき使うの?

はい、それは次回に ^^

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