初心者のための「無料 超音波検査セミナー」
▼きれいな写真を目指して!
教書にでているような写真を記録しようと
一生懸命がんばっている初心者がいます。
「カチカチ」、「カチカチ」っとフリーズボタンを
押しまくり、同じ場 所ばかりみている・・・。
「お前全然みてないじゃん」なんて後ろから先輩に
言われてたりして・・・。
よい画像を記録することはモチロン大切です。
でもそれ以上に大切なのは、ちゃんと検査すること
ですよね。
わかっていながら、これがなかなかできない人が
いるんです。
超音波画像を記録する意味を再確認しましょう!
正常の場合は、「一通りちゃんと検査しましたよ」
ということを記録に残すためです。
何か所見があった場合には、その特徴をしっかり
捉えている部分を記録し、あとから誰が見ても
「あ~これは○○だね」とわかるようにするためです。
ちゃんと検査していますか?
時間を無駄にしていませんか?
良い画像を残すことが超音波検査の目的ではありません。
勿論きちんと検査ができていて良い画像が残せれば
ベストです。
でも最初は、隅から隅まで確実に検査することを第一に
心掛けましょう。
心当たりのある方いませんか?
▼編集後記
検査を始める前から決めつけてはいませんか?
下腹部痛を訴える10歳の患者さんが来院しました。
医師は虫垂炎を疑って超音波検査を実施することに・・・。
症状のある部分から検査を始めるのは無駄な時間を
省くために当たり前ですね。
検査を開始してちょっとすると、担当医師が検査室にきて
後ろから画面を覗き込んできました。
エコーでは虫垂炎に特徴的な絵エコー像はみあたらず、
医師も「アッペじゃないね」と。。
「ありがとう もういいよ」と言い残して診察室に
戻っていきました。
「はい、じゃあ検査終わります。」
「もう一度医師が診ますから診察室へどうぞ」
撮った写真は診察室へ持っていきますので。
その後、レポートを記入するため、
さっき記録した画像を見てみると・・・
「 あっ—!! 他の部分検査してない!! 」
検査依頼に書いてあった「虫垂炎疑い」
そして、さっきの医師の言葉から頭の中は
虫垂炎でいっぱいだったのです。
m(_ _)m
ここでは、私の失敗を“反省”の意味を込めて
懺悔してます。
なぜ、わざわざ失敗をあなたに伝えるかというと…。
私と同じ過ちをみなさんには犯して欲しくないのです。
「あなたはこんなことしませんよね?」
「しないで下さいね!」という失敗談も隠さずに
お伝えしていこうと思っています。
↑
(あまり他人には言わないでね。)
ではまた!