動画像でトレーニング 乳腺エコー
桜井 正児 (著), 岡村 隆徳 (著)
「探して・見つけて・鑑別」
これから乳腺エコーを始める方は、異常画像に対して経験のない状態でスタートしていかざるを得ません。
専門書で知識は入れたものの、「ちゃんと異常を捉えられるか?」、「乳がんを見落とさないか?」と、不安な中で検査をしていかなくてはならないのです。
乳腺エコーは動画像の中から病変を見逃しなく探し出す「目」が必要です。本から得た知識だけでは実際にエコーで病変が「どのような動画像としてみえるのか?」ということまでは身につけることができません。
また、特に乳腺エコーでは存在診断だけではなく、鑑別診断まで要求される検査です。見つけた腫瘍の良悪性や組織型まで推測できる「目」と知識が求められるということですね。
これから乳腺エコーを始める方や、検査数が少なく、異常像を見る機会のあまりない方にとっては「異常画像の見え方」を体験しておくことは非常に大切なことです。
この「動画像でトレーニング 乳腺エコー」は実際の検査で発見されたものを中心に63症例の動画が問題形式でDVDに収められています。
動画像の中から異常所見を見出す「動体視力のトレーニング教材」としての役割と、見つけた異常像から「疾患の特徴」と「見え方」を体験し、知識・経験として「発見から鑑別診断に至るプロセス」を自分のものにしておくという役割も持たせてあると思います。
乳腺エコーで必須の知識と経験を身につけるにはうってつけの教材ですね。