◆初心者のための超音波検査セミナー
「患者さんの呼吸が上手く使えないんです」
「どのタイミングで吸ってもらえばいいの?」
腹部エコーでスゴク重要な呼吸操作が、
なかなか上手くいかない。
そんな腹部エコー初心者のみなさんへ
腹部エコー いつ息を吸ってもらうの?
腹部エコーで呼吸を利用する理由は、
大きく次のような目的があるかと思います。
1.止まってもらう
2.近寄ってもらう
3.ここに来て欲しい
まず1
止まってもらうですが、腹部臓器は呼吸で
上下動していますよね。
動いている検査対象に対して、こちらも
一緒にプローブを動かしてスキャンすると、
と~っても見にくいのです。
小さいもの、細いところがよくわからない。。
病変を見逃しちゃうかもしれない。
だから検査する時は止まってもらいたい。
また、写真を残す時もしっかり止まって
いてもらった方が、静止画像がブレずに
キレイな写真が残せます。
2つめ
肝臓や胆嚢等が、すっごく頭側に位置して
いる患者さん。 心窩部や肋骨弓下から
アプローチしても消化管しかみえない。。
こんな時は、横隔膜を下げてもらうことで、
肝臓や胆嚢、総胆管も下がってくる傾向に
ありますから、しっかり検査が出来るように
なることが多いと思います。
この時は腹式呼吸ですね。
また、超音波は遠い部分に届きにくいので、
近くからアプローチするとキレイな画像に
なります。
近すぎるのはイケませんが、程よく近づいて
もらいたい時にも息を吸ってもらいます。
腹式呼吸で特に注意してもらいたい点は、
必要以上にお腹を膨らませると、逆効果に
なってしまうこともあるってことです。
わざわざ遠くしてしまわないよう、「様子を
みながら」がコツですね。
3.肋間からのスキャンや消化管のガスが
多い方での膵臓へのアプローチなどでは、
「ここでしか見れません」って時もよくある
ことですね。
なので、「ここにきて!」という時にも、呼吸
の調節が重要になります。
▽呼吸調節がうまくできない
「大きく吸って~」と、「吐いて~」
この「0」か「100」しか使わない
= 呼吸を調節する理由や目的を持たないことが、
「うまくできない」ことに繋がっていると思います。
ということで、呼吸調節がうまくできないと
いう方は・・、
患者さんの呼吸調節は、「何のため?」
ここをちゃんと考えてみると、上手になると
思います ^^v
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思っています。
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