初心者のための無料超音波セミナー
腹部の超音波検査を始めて少し経った頃。。
まだまだ自信はないけど・・、
何とか検査はできるようになりました。
完全とは言えないけれど・・、
見逃しもなくなってきました。
でも、ず~っと気持ちのどこかに、あることが
引っかかったまま、検査にあたっていました。
そう、ず~っとモヤモヤしたまま、
いつになっても解決の兆しがみえないんです。
それは・・、
今、目の前の「画面に映っている部分がどこ
なのかが理解できない」ということ。
あ、もちろん超音波の画面に映っているのが
「肝臓」だというのはわかりますよ。
でも、肝臓のどこがどのような角度で画像に
描出されているのかがが、いつになっても
さっぱりわからない。
「こっちが上で、ここが右側でしょ」
「あれ、違うか。。」
「ここに心臓が見えてるから」
「こう切っている断面?」
「えっと、だから今は」
「肝臓をこんな風に見ている画像かな?」
と、いつもこんな感じで、
特に異常を見つけた時に、あまり検査
どころじゃなくなっちゃうんですね ^^;
ここの理解に苦しんで、
ず~っとモヤモヤとしていた訳です。
▽超音波画像の見方はどう考える?
エコーって、目の前に映っている超音波画像と
実際の立体的な解剖とが、なかなか一致しない
ものですよね。
でも、こればかりは何としてでもクリアしないと
イケナイ部分でもあるのですが、
これがまたなかなか難しい。
で、なんで超音波画像の見方が難しいのかと
いうと、たぶん本に載っている写真やシェーマ
から解剖と画像を理解しようとしてたからだと
思うのです。
本に載っている写真って、エコーで無限に描出
できる(つくれる)スライス面のうちの、薄~い、
たった一つの断面ですよね。
でね、エコーって斜めに超音波ビームを入れる
ことが多いでしょ。だから、ちょっとプローブの
角度を変えてしまうと、本に出ている血管など
目印がなくなっちゃう。
すると、もうお手上げです。
「あなたはSの何番さんですか?」
ってなっちゃう ^^;
先輩に聞いてみても、聞かれた先輩も
よくわからないもんだから、
「本に載っている写真をみてみな!」
とか
「ここはS7だろ!」
なんて。。。
(いや、だからそれがわからないんだって!)
適当なことを教えてくれちゃう訳です。
で、ある時困った挙句に、
どうすればいいのかよーく考えてみたんです。
どうすれば、
エコー画像と解剖が一致するんだろうと。
すると・・・、
意外に簡単だったんですよ。
これが。。。
そして、この日を境に「エコー」ってものが、
少しづつわかってきたんです。
画面に映し出されているエコー画像と
実際の立体的な解剖が一致すると、
今まで見ていた景色が一変します。
エコーの画像を見る目が変わってきます。
次にすべきことも見えてきます
エコー画像と解剖を一致させる方法。
あなたも一度、よーく考えてみては
いかがでしょうか?
あ、本の写真をみててはダメですよ♪
◆編集後記
超音波画像と、
患者さんの身体の中の構造と、
プローブを持つ自分の手
これががシンクロすると、
世界が変わります
目の前の霧が、パーッと晴れます。
ぜひじっくり考えてみて下さいね。