初心者のための無料超音波検査セミナー
薄暗い超音波検査室で、腹部エコーを始めて間もない
Sさんが練習中です。
僕は後ろから見てたのですが・・、
Sさん。膵臓でやけに手間取ってる。。
膵臓を見つけはしたのですが、なかなかキレイな画像が
出てきてくれず、しまいには膵臓は画面から消え失せ、
違う場所を一生懸命に探っている。
ようやく見つけると、これがまた上手く出せない。。
だんだん肩から腕、プローブを持つ手にまで力が入って
きているのが遠目からでもわかります。
すると・・・
指導しているOさんからスルドイ一言。
O:「お前ってば、プロのカメラマン目指してんの?」
S:「いや、そんなつもりは・・」
O:「じゃあ、何してる?」
S:「膵臓 探してます。。」
O:「イヤ、違うね」
O:「もしかして、キレイに出そうとしてません?」
S:「ギクッ ( ̄ェ ̄;) 」
そして、矢継ぎ早に怒号が・・
O:「そもそもピッタリ止める必要ないんじゃねーの?」
O:「キレイに出そうとする前にやることあんだろ?」
O:「写真は後でいーから、ちゃんと動かして検査する!」
Oさん、コワっ! (・・;)
きれーな写真を撮りたい・キレイな画像を描出したいという
思いが強いほど手が動かなくなってしまい、逆にその場所へ
なかなか辿りつけない。。
↓
すると、だんだんプローブを持つ手に余計な力が入る
↓
でも上手く出ないのでイライラしてくる
↓
さらに手に力が入る
↓
もう、何が何だかわからなくなってくる
↓
結果、時間がかかる・・ orz
とまあ、キレイな静止画像を求めれば求めるほど、
どんどん悪循環にハマってしまいます。
もちろんキレイな写真撮れるにこしたことないですが、
まずは、エコー本来の目的を忘れちゃダメだと思います。
そう、しっかり全体を観察する。
そして、異常がないか調べる。
その気持ちがあれば、とりあえず隅から隅まで動かして
検査することを優先しますよね。
でもね。
わかっちゃいるけど、なぜかキレーな静止画を出したい
という誘惑が出てくるんですね~
ピッタリ止まろうとせずに、対象目的を通り過ぎてみる
ことで、まずはしっかり目的が果たせるし、思ってもみ
ないような情報が得られたりすることもあったりします。
なので、まずは肩の力を抜いて1回通り過ぎてみると
Sさんのようなことにはならない場合が多いと思います。
そう、慌ててフリーズボタンを押す必要もありませんし、
ましてやキレイな写真を撮るのは、しっかり検査した後
からでも十分に間に合いますから。。
すると、いずれ必ず「プロのカメラマンになれる日」は
誰にもやってきます ^^v
エコーを始めたばかりの人は気を付けて下さいね。。
◆編集後記
慌ただしく過ごす中で、気が付けばもう12月。。
すっかり寒くなってきて、大嫌いな季節に突入です。
んでもって、あの節電はどこ行っちゃたんだろーって
くらい、あちこちでイルミネーションが盛り上がって
ますね。
寒いので僕は行きませんが。。
それはそうと、昨日「なんか胸やけが・・」と思って
いたら、胃の辺りに「ギューっ」と、締め付けられる
ような痛みが襲ってきました。
ま、こんなのはよくあることなので、何かちょっと口
にすれば治るだろーとタカをくくっていたんです。。
ところが、しばらくしても痛みは治まらないばかりか、
なんか、だんだんヒドクなってきます。
オイオイ、僕のお腹ちゃん。
どーなっちゃってんの??
とりあえずエコーの電源を入れ、おそるおそるプローブ
をお腹にあててみると・・。
そこには衝撃の画像が!!!
医用超音波の基礎セミナー
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