エコーの計測って本当の長さじゃないんですか

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今回で、ついに30回になりました (^^)v

まだまだ続きますので、これからもよろしくお願いしますね!

超音波装置で測った長さは本当じゃない・・・の?

頸動脈エコー ← もうどこの施設でも実施しているようですね。

頸動脈エコーを実施する意義はズバリ「動脈硬化」です。

“A man is as old as his arteries”

(人は動脈とともに老いる)

この言葉 聞いたことあります?

最近、生活習慣病やメタボリックシンドロームなど動脈硬化性の疾患が注目を浴びています。

頸動脈っていうのはアテローム性動脈硬化がおこりやすい部分です。そして、体の表面に近くて検査がしやすそう。ですから、非侵襲的に動脈硬化の評価をするにはうってつけの場所なんですねぇ。

でも数年前までは、超音波診断装置の技術が「まだまだ」でした。

Bモード ⇒ アーチファクトだらけ

ドプラ  ⇒ リニアプローブには付いてませんでした!

(うちのだけかもしれません・・・)

つまり、動脈硬化を評価できるような画像や情報が得られなかったのです。でも、最近では装置のデジタル化や高周波プローブの性能アップ、そしてドプラを含めた技術の進歩で頸動脈エコーは可能になりました ^^v

頸動脈エコーは、主に血管内腔の状況把握(詰まったり、狭くなっていないか)、血管壁(IMC:内膜中膜複合体)の肥厚や隆起性病変(プラーク)、動脈瘤、そして頸動脈の血流状態を観察・評価します。

これによって動脈硬化の有無や進行の程度とか、狭窄や閉塞の有無と程度なんかを調べようって検査です。でも頸部の血管エコーって、評価方法が まだ確立されていなんですよね~

関係する学会からガイドラインみたいなものは出ていますし、いくつかの本にも書かれています。でも、 それぞれでバラバラなことを言ってたり・・・します。

そこでっ

頸動脈エコーでのIMT(IMT:内膜中膜複合体の厚さ)計測について検討しよう!ってことになりました。

IMTは動脈硬化で厚くなります。年齢を重ねることによっても厚くなります。私も少し厚めです! 厚さが1.1mmを超えると「動脈硬化が進んでますよ~」とお医者さんから言われちゃいます。

プラークなんか見つかった日にゃあ「脳にいつ飛んでもおかしくない状態ですから気をつけて下さい」なんて脅されてる患者さんもいました (^^;

IMTは、計測する場所や方法によって同じ患者さんでも値が違ってしまうことがあります。毎回おなじ技師がやれば、だいたい同じ計測結果になるのですが、違う技師がやると0.3mmも(?)差がでることさえあります。

その原因は?

●計測する場所が違う?

●ちゃんと真直ぐに血管断面を描出していない?

●そもそも違う計測方法をしている?

●それとも他に何か原因があるのか??

と、こんなことを調べていた訳です。

数名で話していると・・・

「0.1mmは誤差範囲だよね。トラックボールをちょっと動かしても それくらいは変るし・・・」 という意見や、「計測マークを合わせる位置って、上下どっちでやってる?」、「横断面、縦断面どっちで測ったほうが正確かなぁ」、「そもそもエコー自体、正確な長さを測れるものでもないしね♪」という意見が出ました。

すると・・・

「えっ エコーの計測って本当の長さじゃないんですか (??; 」

おまえ もしかして・・・

「知らなかったの・・・?」

だから計測にいつもあんなに時間かかってたんだ・・・

そこには、みんなから冷たい視線を浴びせられている一人の技師がいました (^^;

つづく

◆編集後記

ちょっと「体がだるいな~」と思っていたら、風邪をひいてしまったようです。

(ゴホッ ゴホッ)

この間の連休前日に「風邪っぽいナ~」って感じだったんですが、つい放置しちゃったんですよね~

おかげで連休はずっと寝たきりになってしまいました。(TT)

まっ天気悪かったし、たまにはいいか!

と思いきや、今日になっても咳と頭痛が・・・。

そんな中で書いたので、集中力は“0”だし、クラクラするし、途中でダウンです。

も・う・ダ・メ・・・ ○| ̄|_

次回はガンバリまーす!! ← 元気っぽい?

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