腹部エコー 最大の難関 総胆管と膵臓の苦手な方へのアドバイス

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何といっても、やっぱりここです。

腹部エコー 最大の難関!「総胆管と膵臓の描出

質問も多いし、実際に難しいのかもしれませんね。

でも、みなさんが思っているほど難しいことはありません。

これを知っていればね ^^

▽総胆管と膵臓の苦手な方へ

エコーを始めた頃、「総胆管と膵臓が出せないんです」とある先生に相談したところ、こんな返事が返ってきました。

「解剖とプローブの使い方を知ってりゃあ、体型や消化管ガスに関係なく95%以上描出できるよ」

そして、それ以上のアドバイスはナシ。。

その時は。。。

「はあっ? それだけ?」

「意味わからん!」

こう叫んだものです。 ( もちろん心の中で ^^ )

最初はこの先生が何を言ってるんだかサッパリわかりませんでした。

なにせゼロの状態から「2週間後に一人でやれ!」でしたから ^^;

でも、エコーを続けているうちに少しずつ意味がわかるようになってきます。

「なんだ、あの人はこれを言ってたのか」と・・

( あの時、もう少しちゃんと教えてくれりゃあいいのに – -メ )

超音波解剖を知ってるということ

膵臓や胆管と周囲の臓器、血管、組織がどのような位置関係にあるのか?(←忘れていたら解剖の本とにらめっこして、思い出しましょう。そもそも知らなかったら・・、仕方ないので覚えましょう!)

~よく見る光景~

1.「大きく息を吸って~

(膵臓は確かこの辺にあるはず・・)

2.押してみる

(おかしいな。。)

3.「上半身起きてもらえます?

4.「あった あった ^^v

これでは単なる「まぐれ」ですね ^^;

ちょっと難しい例に当たると、すぐ「お手上げ」になっちゃいます。

そうならないためにも、膵臓や胆管と血管の位置関係を頭に入れておくことが大切です。

膵臓や胆管と血管の位置関係が整理できていると、「まぐれ」の描出ではなくなります。

次に、

ただ解剖を知っていればいいということではありません。

その先が大事です。

解剖の知識をどう活かすのか? ですね。

これができないから、始めたばかりの私に検査された患者さんは・・・

○「むやみに体位変換を繰り返えさせられたり」

○「顔が紫になるほど長~く息止めさせられたり」

○「無茶苦茶な圧迫をされてお腹が真っ赤になったり」

したわけです ^^;

しかも、検査結果は「膵臓&総胆管 ⇒“poor study”」

目の前に膵臓も胆管もちゃんと映っているのに・・・

総胆管と膵臓の苦手な方へ その2

私が「意地悪なオヤジ」のせいで遠回りさせられた (-”-;)

『総胆管と膵臓の描出』 続きです。

総胆管と膵臓の描出は「解剖の知識」と「プローブの使い方」で体型や消化管ガスに関係なく95%以上描出できる!

ホントかよ (¬_¬)?

・・ですよね。

まずはコレをみて下さい。

よくあるケースですね ^^

膵臓を描出しようとしたら「ガスまみれ」。

でも、膵臓や胆管と血管の解剖学的な位置関係が頭に入っていると気付くはずですよね。脾静脈がチラッと見えること ^^v これに気付けば、プローブを微調整して膵臓を発見することができます。

さらに、適度な「圧迫と体位変換」でガスを横にどけてあげることも可能でス。

ただし・・・

これも解剖を知っていなければ「どこをどのように押すのか?」

そして・・・

「どのような体位をしてもらえばガスが避けられるのか?」

これを考えることができません。

そのためにも、消化管の解剖を知っていることがとても大切です。

もちろん総胆管も同じですね。

どの血管を頼りに探せばいいのでしょう?

そして、その血管はどうすれば出せるでしょう?

解剖の本を片手に、よーく考えて見ましょう ^^

ということで、まず解剖をしっかりイメージできるまで憶える。

次は「プローブの使い方」。

どうやったらガスを避けられるのか?あ、そもそも「邪魔なのはどこのガス?」なのかもわからないとダメです。最後に「患者さんにも協力してもらう」ことも大切ですね。

あ、そうそう。

描出しただけで終わってはいけません。

ここから検査が始まりますから・・

他にもコツはあります ^^
⇒ 腹部エコーセミナー

◆編集後記

「解剖とプローブの使い方を知ってりゃあ、体型や消化管ガスに関係なく95%以上描出できるよ」

ホントでした ^^;

でも、意地悪ですよね 「あのオヤジ!」 (-_-メ)

あっ みなさん、本人に言っちゃダメですよ ^^;

○○センセ、どーか このメルマガを見てませんように。。

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