超音波検査所見のSOLって?

初心者のための超音波検査セミナー

SOL?

超音波検査の報告レポートで「SOL(space occupying lesion)」←よく使いますよね。

SOLは「占拠性病変」という意味ですが、他にも「mass:腫瘤」なんてのもよく使います。では、占拠性病変にはどんなものがあるのでしょうか?

嚢胞、結石、石灰化、膿瘍、血腫、良性腫瘍、悪性腫瘍・・・

とにかく何でもいいのですね。

占拠してさえいれば・・・。 (^^;

だからとっても便利です。

みなさん、何かあったら「 SOL 」と書きましょう!

な~んて ことでは ありません。

その先が大切だということ。

このメルマガを読んでいるみなさんなら、

もうわかってますよね?  (^^)

見つけた「 SOL 」は何なのか? ←鑑別が必要です。

そこまでやって、はじめて「エコーを使いこなしている」といえるのです。

よくあるパターン

⇒ 肝臓右葉に2cm大の低エコーSOL(+)

これだけでは 何だかわかりませんよね? 患者さんには「肝臓に腫瘍みたいなものがありそうですから、次にCTやりましょうか」なんて説明になっちゃいます。それなら「最初からCTやればよかった!」・・・ですよね。(^^;

みなさん、「SOLの鑑別」 してますか?

◆編集後記

今日は頑張っている方を紹介しようと思います。

【1人目】

こんにちは。私は検査センターに勤務している臨床検査技師です。いつもは病院に出向して血液の検査をしていますが、やっぱり患者さんと直接向き合える検査がしたくて、今一生懸命エコーを勉強しています。

私はエコーを学生時代にほんの少ししか勉強していません。興味はあったのですが、特別な技術がないとできないといわれていたので、ちょっと無理かな? と今まで敬遠していました。

でも、毎日検査室に閉じこもって機械の相手ばかりしていると「私はなんで検査技師を選んだのだろう」と最近考えてしまうようになってきたのです。

そんな時、このメルマガに出会い「私もエコーやってみたい」という思いが強くなってきました。今の状況でエコー検査に就くことが難しいのは百も承知ですが、将来絶対に超音波検査士になろうと思います。ご指導よろしくお願いします。

このメールをもらったのが1年前のこと。その後、何度かメールのやり取りやアドバイスをしながら猛特訓してきて、今では立派に超音波検査をやっています。

【2人目】

次の方は某クリニックで働く放射線技師さん。

この方は、クリニック勤務で主にX線撮影を担当していましたが、そのクリニックでエコーを導入。超音波検査をどうしてもやらなければならない必要がでてきたとのことで相談を受けました。

装置と場所はあるけれど、とても使えないし、ましてや教えてくれる人もいない。勉強できる時間も限られていたため、私が週に1回位クリニックに出張して教えています。

とても頑張る方で、毎日少しでも前進しようという姿勢が伝わってきます。その分ものすごく吸収が早い。できるようになるのも、そう遠くはないでしょう。

【3人目】

最後にもう一人。産婦人科で働いている臨床検査技師さんです。

やはり超音波検査を希望していたのですが、エコーは医師が実施していて、やる機会がまったくなかったようです。この方からも相談を受けました。メールでのやり取りの中から「エコーがやりたい!」という強い意気込みと決意を感じました。

この方は、数少ない自分の休日を削り、私の病院に研修という形で通ってきています。まだ1ヶ月ちょっとですが、超音波の原理や腹部臓器の解剖を勉強しつつ、プローブを持つ段階に入ってきました。

少しずつ力をつけてきています!あとは疾患とその超音波像を自分の中で整理して、目を慣らし、経験を積めばよいだけですね。

この3人に共通していることは、本気でエコーをやりたいという気持ちを持ったこと。そして超音波の知識と技術を得るために「自分でやれる環境を創りだした」という点です。

それさえクリアすれば、もうエコー技術を習得したと一緒なのですね。やらない理由を探すのではなく、「どうやったらできるのか?」こういう考え方が大事です。

あなたも 今年は一歩だけ 前へ足を踏み出してみませんか?

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