初心者のための無料超音波セミナー
~超音波検査士に向けた準備~
まず学会に入会する事が先決です。
第2号にも書きましたが、超音波医学会
または超音波検査学会に入会して3年間
たたないと受験資格が得られません。
次に自分が検査をした時のエコー写真を
とっておきましょう。
写真に残す時の注意点は、
できるだけ典型的な症例がいいですね。
特徴をできるだけしっかり捉えた写真を
残しましょう。
例えばHCC(原発性肝細胞癌)
「モザイクパターン」、「tumor in tumor」
「nodule in nodule」といった腫瘍の中に
腫瘍があるような像や、「halo」(腫瘍を
被膜が取り囲んでいるために、腫瘍辺縁に
薄い低エコー帯ができる)、側方陰影、
後方エコー増強などが一つの画面に入って
いるようなら、もうバッチリです。
※ 上の超音波用語や各種のサインは今後
少しずつ説明していきますので、
今は憶えなくてもいいです。
あと、超音波検査士受験前には実績証明書
なるものを提出しなければなりません。
20症例は写真と詳しい診断報告書として
提出が求められるからです。
(健診は10症例+撮影技術と解剖)
むしろ試験よりこちらのほうがたいへんです。
このときのために普段からファイルにして
おくことをオススメします。
検査日、患者さんのイニシャル、ID、所見、
シェーマを写真と一緒にファイルするのです。
そして頃合を見計らってファイルしておいた
ものがその後どうなったか調べます。
他の検査結果、レントゲン、CT、MRI、
手術していれば病理検査結果、細胞診、そして
最終的な診断をカルテで確認するのです。
こうしておけば受験時にあわてることはありません。
あとは筆記試験に向けて集中すればよいだけですね。
▼編集後記
この「初心者のための無料 超音波検査セミナー」
をはじめて、いろいろ意見や感想をいただきます。
私自身が経験した「苦労」や「困ったこと」を
多くの方が同じように感じているようです。
最初は週1回の予定ではじめたメルマガですが、
しばらくはオーバーペースくらいの勢いで配信
していきたいと思っていますので
お付き合い お願いしますね。