超音波検査の原理 ドプラ法②

初心者のための超音波検査セミナー

生活習慣病、メタボリックシンドローム・・・

動脈硬化性病変が急増中です!

これからも加速度的に増えるでしょう!

ならば・・・

「血管エコー」の需要が“必ず”高まってきます。

頚動脈エコーや下肢血管エコーは、早めに取組んでおきましょう!

(やっておいて損はありませんよ!)

そして、血管領域の超音波診断にはドプラ法が必須です。

↓  ↓  ↓

難しく考えていませんか? 超音波「どぷら2」

前回「ドプラ」を使う目的について書きました。

もう一度いいます。

ドプラの目的は『血流情報を得ること』です。

け つ り ゅ う じ ょ う ほ ー  (@@;

「血流情報」と言っても色々あります。例えば「血管内を流れる血液が、どれくらいの速さで流れているのか(流速)」は 血流情報の一つです。

その他にも「どれくらいの量の血液が流れているのか(流量)」や、「どちらに向かって流れているか(血流方向)」、「そもそも流れているの?」も血流情報です。

ドプラを使いこなすことによって、このような情報をほぼ正確に知ることができます。

しかも「非侵襲的」に・・・

これって トッテモ、スゴイコトナノデス♪

では、ここでドプラの使用例を一つ紹介しましょう

▽腹部どぷら

近くのクリニックから紹介でやってきた患者さんです。

検査の依頼内容は「腹痛の精査」

最近、今までに経験のない痛みが続いているそうで、患者さんはとても不安そうな面持ちでした。まず、膀胱内に尿が溜まっていることを確認。そして、検査の説明と呼吸操作の協力をお願いして検査を開始。

痛みのある下腹部にプローブをあててみると、膀胱結石はなさそう。よく観察すると膀胱の腹側に丸いリング状のエコー像が見える。

身体の表面に近いため、多重反射が強く見にくい。

圧迫の強さを変えてみる ⇒ 多少見やすくなった。

DEPSで大きくして、フォーカスを合わせる

ハーモニックイメージに切り替える ⇒ もう少しよくなる。

周波数を上げてみる ⇒ もっとなる。

リニアプローブに持ち替える。

すると、膀胱内に向かって突出する丸く見えていた像の内部は無エコーではなく、中に淡くエコーがみられることから、充実性の隆起性病変であることがわかる。辺縁は滑らかではなく、不規則に不整な形をしていてエコー輝度は高い。

そこでカラードプラを使ってみると、充実性の隆起は周囲から内側に向かって赤い血流シグナルがある。

血流があるのかな?

今度はパルスドプラを使う。

血流波形が出た!

しかも拍動性・・・。

どうもこの部分は動脈から栄養を受けているようだ。 動脈から栄養を受ける膀胱の腫瘍っていうと・・・

と、まぁこんな風に使ったりします。「ドプラ」を使う目的  なんとなく わかりました? 心臓や血管のエコーでは、さらにドプラを駆使して血流速度を計測したり、血流情報から「血管内の圧力差」や「血管の断面積」なんかを推測することも可能デス。

また つづく

◆編集後記

意見、感想、相談、教えて!メール たまってます。

返事がまだ届かない方

ゴメンナサイ m(__)m

今日も頑張って書いてますから・・・(汗っ)

もうちょっと待っててくださいね!

初心者に最適!丁寧でわかりやすい超音波ハンズオンセミナー

初心者に最適! わかりやすく丁寧な超音波セミナー

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする