超音波の原理13 「ドプラ法」

【超音波ドプラ法】

超音波診断における「超音波ドプラ法」は、ドップラー効果を利用して生体内の血流情報を表示する方法です。

【ドプラ効果】

近付いて来る救急車のサイレンの音の高さが高く、遠ざかるときには、サイレンの音が低くなることはみなさんご存知ですね。

このように「音源」または「観測者」が動く時に音(超音波)の波長や
周波数が速度に依存して変化する現象を「ドプラ効果」といいます。

この「ドプラ効果」を利用して「血流速度」を求めることができます。

【超音波ドプラ法の利用】

超音波ドプラ法から求めた血流情報は次のようなものに利用されています。

○心機能評価

○血管および血流状態の評価

○疾患の重症度評価(病期の推定)

○腫瘍の鑑別診断

○その他にも色々な場面で使われます

【超音波ドプラ法の種類】

超音波ドプラ法には「連続波ドプラ法」「パルスドプラ法」「カラードプラ法」「パワードプラ法」等があります。各ドプラ法の基本原理や長所・短所を理解して使用目的に合わせた選択と超音波診断装置の調節が必要です。

⇒ 連続波ドプラ法(CWD:continuous wave doppler)

⇒ パルスドプラ法(PWD:puise wave doppler)

⇒ カラードプラ法(CDI:color doppler imaging)

⇒ パワードプラ法(power dopplar)

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