エコー上手な人の特徴

初心者のための超音波セミナー 

いや~ あっという間に もう50回です。エコーに関する話題、超音波の手技や技術、考え方、そして全く無意味なこと・・・ 色々と書いてきました。(^^)

これも読者のみなさんの「励まし」があったからこそここまで続けてくることができました。ありがとうございます m(__)m まだまだ これからもず~っと頑張りますので、末永くよろしくお願いいたします。

エコー上手な人の特徴

エコーが「できる人」と、「まだできない人」の違いって、どこにあると思います?

臓器を描出したり、超音波装置を普通に使うだけであれば、超音波検査をやっている人なら、さほどの違いはありません。むしろ「まだできない人」の方が描出能力が上の場合だってありますよね。

最近は装置に様々な機能が付いていますから、どのボタンを押せば、どの機能が立ち上がるってことも「まだできない人」の方がよっぽど知っているかも知れません。

装置やプローブの操作は、「ちょと使えば」すぐできるようになりますから・・・。

でも、「できる人」と「まだできない人」には決定的な違いがあります。そして、その違いは結果をみれば明らかですね!

例えば「まだできない人」の場合・・・

しっかり臓器を描出し、カラードプラやパルスドプラを駆使した写真を撮ってあります。

でも、ただ写真を撮っただけ。「これ何?」と聞いても「カラーが入ったからパルスあててみました」「ちゃんときれいにドプラがのってるでしょ」・・・

目的もなしに、

使い方もわからずに、

ただ装置を、機能を使って

写真を残しただけなのです。

本当に必要なことをやっていないし、診断に必要な写真も残していない。何らかの疾患が存在していることだけでもわかればいいのですが、それさえも見落としていることだってあります。

エコーが「できる人」の場合は・・・

まず、異常を発見する。そして、考えられるいくつかの疾患を選択肢として挙げる。この疾患は選択肢の中でどれにあたるのか?そして、鑑別するためには どの機能を使ったらよいのかを考え、目的に合わせて使う機能を選択します。

カラードプラなのか?

もしくはパルスドプラなのか? 

プローブを替えたほうがいいのか?

それとも他の機能を駆使した方がベストなのか・・

それには、目的がハッキリとイメージできていなければなりません。

鑑別するために調べたいのは、

もっと詳しい超音波像?

血流の有無?

血流の向き?

血流速度?

それとも・・・

「どんな疾患を疑い」、それを証明するために「どの機能」を「どう使い」、「どのような写真を残せばよいのか」。それをちゃんと知っています。そして、しっかり結果を出す!

これが「できる人」ですね。

では、一体何が違うのでしょうか?

それは「知識の量と質」です。

疾患の種類とその病態、症状 ← いくつ知っていますか? そして、その超音波像の特徴は整理されて頭に入っていますか?

1ヶ月に1臓器 ← 実践してます?

装置を目的に合わせて調整していますか?装置についている機能の意味をわかって使っていますか? ただ検査をおこない、数をこなすだけでは、いつまでたっても「できる人」になることはできませんよね?

まずは、知識の量と質を高めることに専念しましょう! (^^)v

⇒ 超音波検査士が教える超音波の原理習得術!

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