腹部超音波検査 腎臓4 腎結石の超音波検査

腎臓結石

尿路結石の多くは腎盂腎杯、尿管、膀胱に存在します。

症状は血尿と背部痛ですが、結石が尿管を下降する時には激しい痛みを伴うことが多いようです。

結石が尿管内に存在しない場合は無症状で経過することもあり、腹部エコーで偶然発見されることも多いようです。

結石の大部分はシュウ酸カルシウム、リン酸カルシウム、リン酸マグネシウムですが、シスチンやキサンチンを主成分とする結石はⅩ腺を透過するため、超音波検査が有効になります。

結石は通常音響陰影を伴う高エコーとして描出されますが、5mm以下のものでは音響陰影を伴いにくく多重反射によるコメットエコーを参考に診断します。ただし、石灰化した動脈壁からも同様なコメットエコーが出現するため注意が必要になります。

尿管結石は腎結石が尿管へ落ちることで起こり、多くは水腎症をきたしやすいため、水腎症をみた場合で腫瘍が否定できるときは、尿管結石を疑って拡張した尿管内を追跡しましょう。

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