初心者のための超音波検査セミナー
エコーを始めたばかりは、検査に時間がかかってしまいますよね~。検査範囲や対象、目的等によって検査にかける(かけられる)時間は「30分くらい」というケースもあれば、「3分でやって!」と言われている方までいるそうです。
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エコーの検査時間を短く!
今回はちょっと変わったお話です。
▽レースはお好きですか?
このメルマガを読んでくださっている読者の中にモータースポーツが好きな方って、いるでしょうか?日本では「危険」という言葉が先に立つし、あまりレースやモータースポーツに対する歴史がないことから、メジャーなスポーツではありませんよね。
でも欧米ではすごく人気が高く、車でもバイクでも、チャンピオンは国民的英雄です。もちろん、れっきとしたスポーツですね。で、じつは私、以前オートバイのレースをしていたのです!
ちょっと珍しいですよね ^^
確かにちょっと危険が伴うスポーツですが(ちょっとじゃないか・・)、バイクのレースが好きだったんです。週末になると、夜が明ける前からワンボックスの車にバイクを積み込み、あっちこっちのサーキットへ出掛けていました。
オートバイレース、皆さん経験がないかもしれませんが、普段の生活とはまったくかけ離れた異次元の世界です。時速200キロを超える中で、タイヤが路面と接している面積なんてごくわずか。
そんな中、オートバイを限界ギリギリで操作しながら相手と競り合うのです。ちょっとしたミスで、あっという間に転んでしまいます。
直線では加速Gで目がチカチカするわ、250キロからの急減速時には「目玉が前に飛び出る~!」なんて感じです ^^
ちょっと待って! ところで、レースとエコー。 関係あるの? ^^;
それが意外と関係あるんですね~。(私が勝手に思っているだけかもしれませんが・・・)
レースの世界はコンマ1秒を争う世界です。驚くことに、彼らは0.1秒を削るためには、何だってやります。プロボクサーのように自分の体重を減らす事だってやりますし、オートバイを少しでも軽くするために不要な部分はすべて取り外します。何十万円もする部品に惜しげもなくお金を注ぎ込んだりもしちゃうのです
そう、全てをなげうってでも「0.1秒を削ろう」とするのです。
もちろんエコーでそこまでする必要はありません。 ^^;
でも見習うべき点は多いのです。
患者さんのためにも、効率よく仕事を進める上でも、短時間で検査を終わらせる努力は必要ですよね。もちろん必要な部分を削ってはいけませんが、装置とベッドの位置設定からはじまって、自分の座る位置、検査に必要な機材を置く場所・・
さらに、どのような順番で検査を進めるのか、装置を操作する手をどこにおいておくとボタンやスイッチが押しやすいか? 不要な作業はしてないか?
こんなことを一つ一つ考えるだけで、かなりの時間を省くことができるのではないでしょうか? 自分が今やっている一連の流れを見直してみましょう。案外、これだけでも検査時間が短縮できます。
もうひとつ、
レースの世界では、オートバイ操作を少しでもミスると、それが命取りになってしまいます。0.1秒を削るために一生懸命やってきたことが、たった一回ギヤを変える操作を間違えただけですぐに数秒の遅れとなったり、1mブレーキをかけるのが遅かったために転倒してしまったり・・・。
つまり、機械並みの正確な操作が要求されるのです。これは普段の「真剣な練習」、そして本番の「研ぎ澄まされた集中力」がものをいいます。
何せ自分の命もかかってますからね。
「自分」と「患者さん」の違いはあるものの、命がかかっているのはエコーも同じです。装置の操作を無意識にできるよう、日頃から体に染み込ませておくこと。そして、一回一回の検査を真剣に集中して行うことは、より正確な検査結果を得るために必要なことですね。
今回はレースの話でしたが、みなさんは今まで色々な経験をしてきているはずです。そんな経験の中で、エコーに活かせる点は、いくらでもあると思います。
と・・・
たまには、こんなことを考えてみるのもいいと思います♪
◆編集後記
オートバイのレースは、限界を超えると即転倒に結びつきます。
まあ、それまで何回も転んでいるのですが、ある日練習で転倒!気がつくと呼吸もまともにできないし、激痛で寝返りもうてないじゃありませんか!
これって、どうなっちゃうの??そして、そのままストレッチャーに固定され、救急車で病院へ直行。レントゲンを撮ると・・、「あ~ こりゃ圧迫骨折だ!」。 整形外科の先生からは、「2ヶ月間 起きちゃダメだよ」。そしてこのあと、つら~い日々が待っていました・・・ (T_T;
あの時は、本当にみなさんにご迷惑をおかけしました m(__)m
いまでも第2腰椎を横から見ると台形です ^^;