最近、古い装置で検査する機会が増えてきました。
で、一昔前の装置で検査してみて思ったこと。
⇒ まったくもって 「よく見えない」 ^^;
そして・・・、プローブ 重っ!
本体も無駄にデカかったりします。。
以前は毎日使っていた機種なので、「おー、お前こんなところにいたのか~」と懐かしい思いもあったりしますが、「こんな見えない機械で検査やってたんだ~」と、あらためて最新装置の進化にもビックリ!
たった十年たらずで、どんだけ進化すんねん!
ですよね~
これじゃあ、最近のよーく見える装置では「膵臓は見えませんでした」なんて口が裂けても言えません^^;
▽ 必殺技をあみだそう!
ともかく、最近は古い装置でエコーをしなくちゃならないことが多いんです。
ただ、あまりよく見えない装置だからといって、「描出不良で~す」とか「わっかりませ~ん」とは言えないし、検査はしっかりやらなくちゃなりません。
ですので、古い機械であっても、ちょっとした異常でも見落とさないようになんとしてでも良い画像を出そうとガンバるわけです。
何を頑張るかっていうと、押したり・引いたり、プローブを当てる場所を少しずつ変えてみたり・・。さらにGAINやFOCAS、DR、周波数など、装置の調節もしてみたり・・・。もちろん患者さんの協力が得られるならば、体位を変えてもらったり。。
最終的には、必殺技まで繰り出したり。。
あ、これは単に遠目から目を細めてみるだけです ^^;
ともかく、「心眼(神眼)」も含めて、考えられる限りの「ありとあらゆる手」をつくしてみます。すると、「おっ! これ使える!」っていう技がたくさん見つかったりします。
条件の悪い時に使える「必殺技」が、いっぱい増えるんです。
だから皆さんも「古い装置で練習した方がいいです」ってことが言いたいわけじゃありません ^^ 最新機種のきれいな画像であっても、実はもっともっときれいな画像が出せる可能性はあるわけで・・、日頃からいろいろと試してみることで技術の向上や、引出しの数は、まだまだ増やせるんじゃないかと思います。
古い装置で検査していた頃に苦労した経験。。
したくてした経験ではないのですが、その時に試してみた方法の蓄積が先人達のプロの技につながっているのです。
ということで、今回の言いたかったことは、いつも「もうちょっと良い画像でないかな~」と、もう一頑張りしてみませんか?ということ。
やっぱり、より良い画像を模索する姿勢っていうのが、エコーの技術向上にとっては非常に大切な部分だと再認識したので書いてみました。
編集後記
なんでよく見えないんだろー??
こんな時は、ちょっとだけ見えない、
もしくは見にくい理由を考えてから
行動に移すことが肝心です。
理由がわかれば、対処の方向性を
見出すことができるかもしれません。
見えない理由を考えずに、
むやみに動いてしまうと、
原因も対処の方向性も理解出来ません。
仮に上手くいったとしても、
それは単なる「まぐれ」にしかすぎない
と思います。
つまり、次回につながらない。
当然ですが、応用ができないということ。
ではまた!